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僕は勝手にですけど、思っています。

作者: 朝焼 悠

あれからどれくらいの時間が経ったのか、とか

忘れてはいけないとか


そう僕が言えるのは

きっと

どこかで区切りを付けて

終わらせてしまっているから


あれから

ずっと悲しい人たちにとっては

ずっと苦しい人たちにとっては

ただ

その時から今日まで

ずっと今が続いてきただけで


そこに流れた時間の長さなんて

一切関係ないのに


これは

僕が僕の中にあるものだけで

勝手に想像しているだけだから

まったくのお門違いに

あたるのかもしれないけど


この時期に

ある種の節目とでしか

思い返せないでいるくらい

他人事と

区切ってしまっているのかもしれないけど


悲しみや苦しみから

立ち上がった人たちを

みんなは褒め称える


でも

未だに歩き出せないくらいの

立ち上がるのも難しいくらいの

重荷を背負ったまま

耐えて

今日まで辿り着いてきた人たちも

十分以上に

賞賛に値するんじゃないかって

思っていて


ごめんなさい

本当にごめんなさい

何も知らない

何も失わなかった人間が

好き勝手

分かったように

書き散らかして


でも

あの日を越えて

あの日からずっと生きてきた


それだけでも

十分以上に

凄いことなんじゃないかって

僕は勝手に思っています


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― 新着の感想 ―
[良い点] いつも、自分の傲慢さを、朝焼さんが教えてくれる。 まずは、何も傷を追わなかった自分が、言葉を発していると言う自覚を持たなければ。 それでも祈らせてくださいと、願いを口にするべきだったと思い…
2021/03/11 21:15 退会済み
管理
[良い点] 素晴らしい
[良い点] 同意いたします。
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