ダンジョン経営前にやからしました
タイトル名はわざとです。
「やってもーた」
『キーワードが違います』
「わかっとるわ」
『キーワードが違います』
「昨日十年かけて作ったダンジョンが完成した」
『キーワードが違います』
「ついつい、嬉しくて飲んじゃったのが間違い」
『キーワードが違います』
「さっき、ダンジョンの外で目が覚めた」
『キーワードが違います』
「酔っぱらって最下層のコントロールルームから地上直行のワープゾーンで出たらしいな」
『キーワードが違います』
「でも、さすが私。ちゃんとダンジョンコントロールルーム直通のワープゾーンを作っといた」
『キーワードが違います』
「コントロールルームについてダンジョン機能をオンにすれば、夢のダンジョン経営で左うちわ」
『キーワードが違います』
「問題はさっきからうるさいダンジョンAIに、正しいキーワードを言わんとコントロールルームにワープできん事」
『キーワードが違います』
「たぶんポケットに入っとったこの紙に書いとるのがキーワードなんだけど」
『キーワードが違います』
「ダンジョン、ダンジョン、五十階層、海砂階層水魚エネミー、水系ボス・雲系ボス・風系ボス、セイフティゾーンは十階層ごと、落とし穴回転床罠多数、小ぶり・ゴブリン・ホブゴブリンのシューティング、シューティングのゴブリン大、ゴブリン大のコンボ決めーのボコボコの、不老不死のポーションは」
『キーワードが違います』
「ああ、もう! キーワードの受付時間は十秒か!」
『キーワードが違います』
「どうすりゃ良いのよ・・・」
『キーワードが違います』
「そやった、魔法があった!」
『キーワードが違います』
「素早さ二倍!」
『キーワードが違います』
「ダンジョン、ダンジョン、五十階層、海砂階層水魚エネミー、水系ボス・雲系ボス・風系ボス、セイフティゾーンは十階層ごと、落とし穴回転床罠多数、小ぶり・ゴブリン・ホブゴブリンのシューティング、シューティングのゴブリン大、ゴブリン大のコンボ決めーのボコボコの、不老不死のポーションはEXエリクサー。どうや!」
『キーワードが違います』
「ああ。どうやが余計か」
『キーワードが違います』
「いくで! ダンジョン、ダンジョン、五十階層、海砂階層水魚エネミー、水系ボス・雲系ボス・風系ボス、セイフティゾーンは十階層ごと、落とし穴回転床罠多数、小ぶり・ゴブリン・ホブゴブリンのシューティング、シュー・・・
セリフを片寄らせました。
男性、女性どっちでもいけるはず。
一悶着あったら狙い通り。
こっちには魔法はないしね。
(黒い微笑み)