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異世界エンドウォー  作者: 肇 園美
始まり
4/5

砂漠



「何で!

 てゆーかまたかよ

 ここは何処だよ?」



先程まで部屋の中にいたはずなのに


玉から発せられる光に目を閉じ


次に目を開いた時


悠介は砂漠にいた




見渡す限り砂、砂、砂で何もない


たが先程までの暗闇の中よりは目も見えて景色もみえるし(見渡す限り砂しかないけど)


まだ人がいるかもしれないと言う希望が持てる事から


少し安心したのかひとまず人を探してみることにした





その安心も5分後には間違いだったと思い知らされた




「暑い、砂漠ってこんなに暑いの

 

 これって50度ぐらいあるんじゃない

 

 これならさっきまでの部屋の方がまだましだった

 

 んじゃない」




先程から汗が滝のように流れ落ちていく


自分がおかれている環境がどれ程危険な環境なのか

知るまでに時間はかからなかった



「水~

 

 暑い~


 み~ず~~


 もう倒れそう」





ズド~ン




いきなり爆音が鳴り響き砂煙が上がった



悠介には何の音なのか砂山に邪魔されて分からなかったのだか



音がするなら何かある


人がいるかもしれないと思い


先程まで倒れそうになっていたのも忘れ


必死に砂山を登った





「あれは豚か?」




何で砂漠に豚と思いながらも


豚がいるなら人もいるんじゃないかと思い


その豚目掛けて走った




そして豚がいる所まであと少しのところで




「とまれ」




人の声が聞こえた



それと同時に爆音が鳴り響き

先程まで豚がいた場所で砂煙が立ち上がる


それと同時に地面が揺れ

立っていられなくなり尻餅をつく形で倒れた





「なんだよこれー」




砂煙から姿を表したのは

大きなムカデのような化け物だった





『馬鹿野郎が

 早くこっちにこい』




「うわ~

 

 助けて~」




先程まで探していた人にやっと会えたのにその事すら忘れ


今は目の前の化け物から逃げることで頭が一杯なのか


泣き叫びながらその声の主の所まで必死に走った





そしてどうにかその声の主のとこまでたどり着いた時




声の主は腰から剣を抜き




『ここで待ってろ』




声の主はそう一言だけ発し


ムカデの化け物に向かっていった




その後は一瞬の出来事だった




ムカデの化け物が


カタカタと歯を鳴らしながらその声の主を食べようと


大きく口を開けて食らい付こうとした




だか、次の瞬間には


化け物の体が縦半分に別れて切られていたのだ


一体何をしたのかも分からなかった




『大丈夫か』




声の主は何事もなかったのように振り向き

声をかけてきた



『はい


 大丈夫です

 

 助かりました


 ありがとうございます』



ただ悠介はそう返事をした瞬間


涙が溢れだしその声の主の前で泣き崩れた



無理もないのかもしれない



山登りしてました


気付いたら真っ暗闇の中で


次に気付いたら砂漠


暑さで倒れそうになりながらも


見付けたのがムカデの化け物


食われそうになる



そしてやっと今探していた人に会えたのだから


おさえていた物が一気に噴き出したのである




『おいおい

 大丈夫か?

 いやいやこれは大丈夫そうじゃないな』



声の主は少し困った用な雰囲気で

悠介の事を見て




『あれ片付けてくるから

 

 それまで待っててくれな』


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