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異世界エンドウォー  作者: 肇 園美
始まり
3/5

暗闇の中 2



あれからどれ程泳いでるんだろうか


相も変わらず暗闇の中でずっと泳ぎ続けている



ただできることが増えた


あれから少し試してみた所平泳ぎだけじゃなく


クロールやバタフライでも泳げる事がわかった




だからどうしたって事なのかもしれないけど




う~ん、今更だけどこれって真っ直ぐ泳げてるんだろうか?


暗いから一定方向に進めてるのかも分からないし


もしかしてぐるぐる回ってる可能性もあるのかもしれない




それでも今はこれしか方法がないのだからしょうがないのだけれど




その時その真っ暗な空間に白い点が見えた



あれは何だろうと思いながらも


先程まで何も目標もなくただ泳ぐしかなかった自分に

目標ができた


それにこの暗闇の世界にやっと現れた白い点


考える前にその点に向かって体が動いていた





やっと着いた

思ったより近かったかな




そこにはこの真っ暗な空間の中に浮かぶように

真っ赤なドアがありその窓からは光が漏れていた




「これはドアだよな」



窓から中を覗いてみても何も見えなかった


ただ光が灯っていると言う事は人がいるかもしれない

中に入らないって選択肢はない




そう思いドアを開けた




中は狭い小屋程の部屋だった

何もないし誰もいない

ただ部屋の真ん中に丸い玉が浮かんでいた



また玉だ

さっきは白く光る玉で今度は青い玉



とりあえず玉は後にして部屋の中に何かないかと

探してみることにした



だが入ってきた時に分かっていた事だが

その玉以外何もない


真ん中に玉がある事以外は本当に普通の部屋だった



俺は半分諦めて玉を調べることにした


半分諦めてといってもそれしかないのだから

玉を調べるしかない



と思い玉を触ろうと手を伸ばした



また光ってなにか起こるんじゃないかと思いながらも

玉をつかんでみたが何も起こることなく手に取れた




「よかった、今度は何も起こらないらしいな」



そう思った瞬間玉から淡い青色の光が発せられ

部屋はその光に包まれた


悠介はやっぱりまたかとも思いながらも

玉から発せられる光に目を閉じるしかなかった



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