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不老不死を得たある男の一生  作者: ヴァレー
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家族と友人の死・そして不老不死の男

不老不死から40年後。

男、60歳。



男の両親が死んだ。無理もない、両親とも80歳である。

男はひどく悲しんだ。もう男の家族といえば、兄しかいなかった。

その兄もすでに65才であり、兄の子供も30歳で、すでに結婚して家庭を持っていた。


男の帰る場所は、全く残されていなかった。


また故郷では、友人たちの大半は定年し、働かなくなっていた。

年金暮らしの者、あるいは再就職する者などいろいろいた。


男はまだ働いていた。肉体的には20歳のままなので、まだまだ健康で、肉体労働にも問題はなかった。

しかし貯金はなく、年金も入らない仕事ばかりしていたので、働くのをやめるわけにはいかなかった。

だからずっと働いていた。働かなくても死ぬわけではないが。


さらに友人たちの中に、死亡する者もかなり出始めていた。大半の原因は病気だった。


男は友人たちの死の話を聞き、ここに来て初めて不老不死のありがたみを心底から実感することになった。

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