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私は、偉大な毛玉である。  作者: 黄昏の罅
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1-2 ケサパサ、気になる。



どうも、異世界に生まれ落ちたケサパサです。あれから早一か月、わかったことがございます。



「グ、グルルゥゥ」



私の目の前にいるのは大きな狼のようなモンスター。私がいるのは、なんか仰々しい祠というか神殿。

はい、なんか祀られてるケサパサです。

私が魔物と初邂逅を果たしたのは生まれて三日目のことだった。でっかいドラゴンさんが私に向かって飛んできたのです。

あ、三日たってもおなかは減らなかったし、のども乾かなかったよ。

で、ドラゴンさんは私に大きな口を開いて襲い掛かってきた、と思ったがやさしーく私を咥えるとこの祠に連れてきたのだ。



「みょみょーん」

意味:ありがとう


「グルル」

意味:、殺さないで!!



なんとなくおびえている様子から正しく伝わっていない気がしなくもないのだが、まぁお互いの言葉が理解できないから仕方がない。

ちなみに私を連れてきたドラゴンさんだが祠ごと守るように抱え込んで寝ている。

いま私が考えてるこの状況は

・ドラゴンさんにっとってケサパサはなんかすごい神聖な生き物で、ほかのやつらは森の主のドラゴンさんに逆らえずに仕方なくこの毛玉を敬っているという意見。

これだと私よりもはるかに強そうな魔物たちが怯えながら供物を持ってきている理由に納得がいくし、そんな魔物たちよりも強そうなドラゴンさんが私を敬っているのにも納得がいく。

さすがに自分じゃまともに動けないケサパサに従ってくれているのではないことぐらいわかっているのだ。



「グルゥ?」



ドラゴンさんが何かを訪ねるように首をかしげる。

時間的にも、散歩に行くかのお誘いだろう。



「みょーん!!」



そして私はこの時間が大好きなのだ。ドラゴンさんに咥えてもらいながら空を飛ぶ。

そのたびに私もいつか飛んでみたいと思うのだ。

得体のしれないケサパサではあるが、かいがいしくお世話してくれているドラゴンさんに報いたいというのもある。

ドラゴンさんはお散歩を断るとすごくしょぼくれる。それはもう見てられないくらいに落ち込むのだ。

そんな可愛い反応に少しくらい愛されていると思ってもいいでしょう?いや、そもそも性別知らないけどね。ケサパサの体ではドラゴンさんの全容をとらえることはできないのですよ。

ケサパサも大きくなりたいな...そう思った朝のことだった。

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