出会いは必然…?
お久しぶりです。
出会いは必然で。
よく言うな、そんな大したこともないが、あれは…。うん、必然というのかもしれない。
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容姿端麗、運動神経も勉強もトップ。
言うところの高嶺の花。
そんな彼女との出会いは、
1冊の本だった。
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橋本佳鈴、17歳、高校2年生。
成績中の下、運動人並み、顔面偏差値50。
要するただただ普通のJK。
ある日、私は夕方教室に忘れ物を取りに行った。そこで、ふと目についた1冊の本。
「これは…、真季さんの?」
佐野真季、うちの学校の高嶺の花。そして、私の目の前にあるのは彼女がいつも読んでいる文庫本。
「何読んでるんだろ?」
たった、たった少しの興味だけだった。私は開いてしまった。その本の題名は
「宇宙に沈む」
聞いたことのないタイトルだった。やはり、頭のいい人は読むものも違うのか、そう思い、そのまま読み進めていた。(今考えたらモラルも何も無かったw)
内容は…
ガラガラッと勢いよく開かれた扉の先には息が上がっている真季がいた。
まずい!そう思った矢先、ねぇ、と声をかけられた。
「本、読んだの?」
「えっ!ま、まぁ少し…?」
「もしかして、同類?」
「はい?」
同類とはどういうことだ?そう疑問に思った瞬間、真季は目を輝かせ、私の手を握った。
「あなたも腐女子なの!?」
「……。」
いやいや、待てよ。確かに最初のほうで既に男×男の恋愛風だったが、まさか高嶺の花においてそんなことだけはないだろ…。
「ねぇ?どうしたの?」
「いや…。私一応腐女子ではないんですが。」
シュンと彼女はうつむいてしまった。
「こんなの読んでるって、引いちゃうよね…」
「で、でも、趣味は人それぞれだし、良いんじゃないでしょうか?」
私がそう言うとまた彼女は真季は目を輝かやかせた。
「ほんとに!そんな事言われたの初めて!」
「そ、そうですか…。それは良かったです。」
「それで、この事誰にも言わないよね?」
彼女のこの言葉は脅しに近い、高嶺の花とは思えないドスの効いた声で放たれた。
「もちろんです!絶対に言いません!」
「ん、ならよし。」
「では、私はこれで。」
「待ってよ。」
なんだ、また脅されるのかと思いビクビクしていると。
「一緒に帰らない?せっかくだし。」
「いいですよ。帰りましょう。」
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これが私橋本佳凜と、佐野真季の出会いである。
この帰り道、真季が「男×男の恋愛論」について私に熱く語ってきたのは言うまでもないだろう。
お久しぶりです、時結莉黒です。
いつぶりだ?1ヶ月半位でしょうか?
書く書く詐欺してましたwこれがスランプというものなのかと実感しておりましたm(*_ _)m
今回は、メインキャラ2人出しました。
腐女子設定の真季は…最初はただの完璧少女だったんですがそれはつまんないと思って、腐らせました
(注)時結莉黒は腐女子ではありません。
拙い内容と文章ではありますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字、そのほか何かありましたら教えていただきたいです。