7話
今回すごく短くなっています。
すいません。
そして投稿予約忘れてました。
「おーい、起きてるか?」
俺は暢気に声を掛ける。返事代わりの物音ひとつすら立ててはくれない。
「飯はパンでも適当に食っとけよ」
俺は良いながらそそくさと準備を始める。昨日着ていた制服で行くしかないのだが、しかし制服(学ラン)の第二ボタンが外れていた。しっかりと取れたボタンがポケットに入っていたから良いのだが、しかしどうにもこうにも嫌な予感がしてならない。女子からねだられたとかなら喜ぶが、そんなはずはない。良くてこけてその拍子に取れた、って感じだろうか。
幸い起きてすぐに気が付いたから対処は間に合ったが、嫌な予感が次から次へとやってくる。今回ばかりは見てみぬフリが出来ないくらいの勢いで警告音が鳴り響いているのだ。
「行くか……」
一日ぶりの学校。普段とは別の緊張感が俺を包む。そしてその緊張感は、なぜか俺の学校に行く気をそぎ落としてくる。
「行くの?」
「おっ、起きたか」
顔だけをのぞかせて聞いてくる優香の表情は暗い。寝不足なのかね?
「行かなきゃだめだからな、行ってくるよ」
「行かなきゃ良いのに、あんな場所」
「……行ってきます」
俺は返す言葉が見当たらなかった。
暗く沈んだ表情。
いつもよりも低い声。
低いテンション。
その全てが昨日何かが学校であったことを告げている。
今日、家を出るために開けた玄関の扉は、なぜだろうか。普段の倍近くは重く感じた。一歩前に足を出すだけで異常な疲労が俺を襲う。気が重く、体が重く、そのせいなのか、空の色はどんよりと黒い雨雲が日光を遮っていた。
というわけで、7話でした。
至らぬ点が多々あるとは思いますが、少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。
なにか意見等ございましたらコメントお願いします。
本作に反映できるかどうかは、作者の時間しだいですが、次回作を書く際に参考にさせていただきます。