サイドストーリーズ3登場人物
サイドストーリーズ3 主要登場人物
○妖精三姉妹
フェアリーズ・ガーデンでだらだらと日々を過ごしている妖精たち。
長女フェアはオシャレ好きで、自称「オトナのオンナ」。実態はただの耳年増。
次女ピークは理知的で、自称「妖精界一の頭脳」。実態はただの新しいもの好き。
三女ニースは料理好きで、自称「パティシエールさん」。実態はただの食いしん坊。
ユミエルという娯楽の供給源を手に入れて、うはうはな生活を送っていたが……。
○妖精王
「アース」の異次元にある妖精界の主。妖精ながらも、ヒトほどの大きさにもなれる。銀髪を後ろに流したナイスミドルで、勝手気ままな妖精たちを統べるだけの実力の持ち主。レベルにして250。世界の管理者の一人(といっても、中間管理職みたいなもの)。
あまりにもイタズラが過ぎる妖精三姉妹をこらしめるためにフェアリーズ・ガーデンに閉じ込めておいたのだが……。
○エミリエッタ・カルネ(10歳)
亜麻色の髪を三つ編みでまとめた小柄な女の子。イースィンド王国の現国王の末子。でも、庶民との間に「できちゃった」子であり、王家の一員とは見なされていない。それは、王家の人間だと認めてしまうと、やたらめったらお金がかかるガ・チャーポ神の聖杯からアイテムをひき出さなければならなくなるため。
もう当たり(神剣)は出たし、今は戦時下じゃないんだから他のことにもお金を使いたい。だから、「庶子だから聖杯には選ばれなかった」と適当な理由をつけて王家の人間とは認めないことにした。「カルネ」は母親の姓。
最低限の生活支援はしているが、本当に最低限で、基本的に貧乏。元々病弱だった母親が死んでからは、学園で寄宿舎暮らしをしている。成績は優秀だけど、腫れもの扱いで友だちはいない。
自分のことを家族と認めてくれている唯一の肉親、フォルカにすごく懐いている。彼が神剣に選ばれていることも相まって、兄のことを勇者や英雄のように尊敬している。でも、それが過ぎて、フォルカのやることなすこと全て「かっこいい!」、「すごい!」と思ってしまうのが珠に傷。
○フォルカ・ラセルナ・ボルトロス・ド・イースィンド(15歳)
エミリエッタの兄で、イースィンド王国の第四王子。子が産まれたことを祝う伝統行事の際、圧倒的高性能の「神剣ウェルゼス」を聖杯から引き抜いた男。以前は見せびらかすように神剣を抜いていたが、最近は一度も抜いていない。
貴大が「スマイル・ピエロ」を素手で倒したのがよっぽど悔しかったのか、「庶民にできて自分にできないはずがない!」と、毎日のように学園迷宮に通っている。レベルも130を超え、多くのスキルを覚えた。王家の人間は、やっと更生してくれたかと胸をなでおろしているとか。でも、根はまだまだお調子者で気取り屋。王族として民を導けるようになるまでの更生の道は長く険しい。
妹のエミリエッタのことを可愛がっているが、以前はそうではなかった。可愛がるどころか、「庶民の子か……」 と汚らわしく思っていたほど。だが、自分に向けられる親愛の情の多くが、自分ではなく神剣に向けられたものだと分別がつくようになった頃から、妹が損得抜きで自分を慕っていることが分かった。それ以来、不器用ながらも彼なりに妹を大事にし始めた。
○ニャディア=ブライト(8歳)
ブライト孤児院に住まう、黒猫獣人の女の子。猫のように、一日の多くを寝て過ごしている。彼女にとって、ゴルディは枕。貴大はお昼寝仲間。クルミアはお邪魔虫。昼寝の邪魔をする人が一番嫌い。
父が猫獣人。母はヒト(娼婦)。艶やかな黒髪は、母親ゆずり。その黒髪を継いだ兄が、この世のどこかにいる。ニャディアはそれが貴大じゃないかと思っているのだが、怖くて聞けずにいる。
つんとすましていても、まだまだヒトの言葉の発音もままならない子ども。やっぱり「にゃ~」、「な~」としゃべる方が楽なようだ。
○モーリス・クライム
以前、存在しないはずの「マネージ・ホーム」にて、貴大をもてなした老婆。どうやら、貴大を監視しているようだ。害をなそうというわけではなく、彼の幸せを一心に願っているが、はたしてそれはどのような理由によるものなのか……。
○倉本蓮次(20歳)
貴大の幼馴染にして、大の親友。ついに現れた「フリーライフ」のメンバー。
今までどこにいたのか。なぜ貴大と離れていたのか。それら多くの疑問は、彼しか知らない。
彼の登場によって、貴大とユミエルの生活はどうなってしまうのか。