チャイルドフッド編登場人物
チャイルドフッド編 主要登場人物紹介
○貴大の子どもの特徴
1、両親の素質をほぼ100%受け継ぐことができる。
これは貴大がイレギュラーな存在であり、その子どもも若干ではあるがその影響を受けているため。母親の素質は(場合によっては数代前の素質すら)完全に受け継ぐが、父親の素質はどれかひとつしか受け継がない。
2、ひとりの母親につきひとりしか生まれない
上記の特徴を危惧した天界が下した呪い。貴大の素質、特に【消去】の力が大量に発生しては世の秩序が乱れてしまう。そこまでいかなくとも強力な能力は管理に困るため、子どもは母親ひとりにつきひとりだと貴大の方に制限をかけた。かと思えばあの野郎、何人もの女性に手をつけやがった……。
3、子どもは全員母親似
どうなってるんですかね、貴大さん。遺伝子が強いのか弱いのか分からない。
○佐山コミエル(10歳)
元気いっぱいはつらつガール。貴大とユミエル、ふたりの間に生まれた子どもであり、八人姉妹の長女、リーダー格の存在でもある。外見は完全にお母さん似なのだが、母とは違って活発に動き回る少女に育ってしまった。
両親から受け継いだ力は「絆の力」と「主人公気質」。本人は【コール】が得意だとばかり思っているが、実は騒動の中心となる特性を持っていて、さらには女の子にモテるという特性さえも備えている。そう、女の子にモテるである。今後は妖精王女、女神の娘、地獄の悪魔、異世界の少女など、多くのヒロインと親交を深めることとなる。
○フィーニス(9歳)
寡黙で真面目な武人ガール。貴大とルートゥーの娘であり、姉妹の中では比較的まとめ役になることが多い立ち位置にある。両親を超えることが最大の親孝行である、という龍の価値観から、いずれ貴大、ルートゥーを打倒すべく、日々を鍛錬に励んでいる。
両親から受け継いだ力は「混沌龍」と「即死」。混沌龍の攻撃はどれも即死級の気がしないこともないが、これまでにない能力を得たことを母親は素直に喜んでいる。最終的には武術と即死を融合させ、「秘孔を突いたらどんなものも木っ端微塵」という能力を身につけるに至る。
○アリシア・コルテーゼ(9歳)
人当たりのいいお調子ものガール。貴大とメリッサの娘であり、正真正銘の聖女、ガチで神格者な存在でもある。イレギュラーな貴大の監視役、そしていざという時の処刑役として選ばれたのだが、本人はこれを断固として拒否、神の命令を無視できる存在になってしまった。
両親から受け継いだ力は「癒し」と「分身」。生まれながらに聖女としての高い能力を持つが、特筆すべきは分身の方であり、なんと分身体にも双子のような意識が宿っている。やはりどこかバグった存在なのではなかろうか? 考えると怖いので、聖女担当の神はなるべくこのことについて考えないようにしている。
○フウカ=ロックヤード(8歳)
人見知りがちな引きこもりガール。貴大とカオルの娘ではあるのだが、何がどうしてこうなったのか、齢8年にしてニートの域に足を踏み入れつつある。姉妹といる時も安心毛布にくるまって、どこか目立たない場所、日当たりの悪い場所でじっと息を潜めている。
両親から受け継いだ力は「武将」と「隠密」。どうやらひ孫の代で岩庭の血が覚醒したらしく、父親由来の能力と合わせて忍者のように行動できるようになった。本気で隠れたらたとえ肉親でも見つけることはできない。貴大やパルフェにはあっさりと見つかる。
○ノエル・ミル・ウルル(8歳)
良識を持ったサイエンスガール。貴大とエルゥの……その、なんというか……実験体? 合意を経ずして生まれた娘であり、一時期は父に誕生さえも危ぶまれていた。いざ生まれてみると聡明かつ常識を備えた少女としてすくすく育ち、周囲の者をほっと安心させている。
両親から受け継いだ力は「知識」と「図鑑」。いつでも取り出せる本を、なんと武器としても自由自在に操ることができる。必殺技は本の中に敵を閉じ込める攻撃だが……閉じ込めた敵はどうするのかな? 答えは聞いても返ってこない。
○エリザベート=ド=フェルディナン(7歳)
悪役顔の超超超超々善良ガール。貴大とフランソワの娘であり、フェルディナン家の跡取り娘、立派な大公爵家のひとり娘である。とにかく悪感情とは無縁な少女であり、誰に対しても優しく親切に接することができる。しかし顔が悪役系の美形のため、どうにもいらぬ誤解を招いてしまう。
両親から受け継いだ力は「大魔術」と「鑑定眼」。いずれ大魔術師になれる素質を備えているのだが、本人は芸術鑑賞の方が性に合っており、掘り出し物を探して美術展や市場を歩き回るのが趣味となっている。ちなみにモノだけではなくヒトも鑑定できるとか。
○パルフェ・ブレイブ=スカーレット=カスティーリャ(7歳)
冒険大好きな猪突猛進ガール。貴大とアルティの娘であり、生まれついての冒険者(自称)、いずれは大冒険者になる少女でもある(自称)。冒険者のことをどうも誤解している節があり、何かにつけて「冒険だ!」と、未知なる何かを求めて飛び出していく。
両親から受け継いだ力は「冒険」と「観察眼」。何かを見つけることに長けているが、何を見つけてしまうのかは本人であっても分からないこと。今回裏の道を見つけたのはこの能力のおかげ。そこに飛び込もうとしたのは本人のクセ。
○クルール=ブライト=サヤマ(6歳)
おひるね大好きなねむねむガール。貴大とクルミアの娘であり、ご町内一、いや、中級区一、いや、王都一可憐な娘だと多くの声を集めている。とにかく眠るのが大好きな少女であり、放っておくと一日中寝てしまいそうな危うさがある。毎日の睡眠時間は平均十六時間にもなるのだとか。
両親から受け継いだ力は「獣人」と「おひるね」。獣人としての高いポテンシャルは持っているが、昼寝にかまけるばかりであまりそれは発揮されない。一応、身長はすでに12歳程度の高さはある。姉妹の中で一番高いが、最終的には母親ほどは大きくならない。
○妖精王女(10歳)
見聞を広めるために人間社会を回っている妖精。かの妖精王の娘のひとりであり、素質だけなら親以上、いずれは妖精郷を任されるほどの逸材だと言われている。反面、大事に育てられて箱入り娘なところがあり、ちょっと天然でぽわぽわしているところもある。
今回、コミエルと知り合ったことでちょくちょく遊びに来るようになった。立場上、頻繁に訪れることはできないとはなんだったのか……。
○佐山貴大(32歳)
わずか数年で8人もの子どもを作った男。ご近所さんからは白い目で見られ、やれ淫獣だ、やれ孕ませマンだと言われた時代もありました。現在は天界、魔界からもちょくちょく依頼が来るようになり、月に一度は出張だなんだと忙しく働いている。
最終的には子どもの数は十数名に増える予定。母親は誰なんだ一体……!?
○ニャディア=ブライト(21歳)
フリーライフの店舗を間借りして「フリーライフ・黒猫便」を営んでいる女性。主な活動時間は夜のため、昼間は日当たりのいい場所でごろごろしたり、屋根裏にある自分の部屋でぐっすり深く眠ったりしている。
クルールはお昼寝仲間として仲がいい。コミエルは騒々しいからちょっと苦手。
次章は貴大と子どもたちの交流編! ご期待ください。




