サイドストーリーズA登場人物
サイドストーリーズA 主要登場人物
〇カイン(13歳)
次世代の勇者。
魔物の気まぐれで村を滅ぼされ、家族や友だちも皆殺しにされた少年。復讐を果たして呆然としていたところでスカウトされ、勇者としての道を歩むことになる。先輩勇者との仲は良好。彼女の下で実地訓練に励んでいるのだが、あんなに整った顔で下ネタをちょくちょく言ってくるのはどうかなあと思っている。
〇ルナリエッタ=イクリプス(18歳)
『神様ライフ』のメインヒロイン。
無表情な黒髪メイドだが、ユミエルと違ってイタズラが大好き。人を脅かすこと、からかうことに命をかけている節があり、そのためなら表情も服装もギャグ漫画のようにコロコロと変える。TPOこそ弁えるが、プライベートな時はやたらやる気を見せる恐ろしい子。
現在は大魔王というポストに収まっているが、これは「何気なく声をかけた少女が裏ボスだった」という展開がやりたいがため。「何段階か変身し、最終的に少女の姿になる」というのもいいかなと思っている。
レベルは250。上限150だったのは、ちょっとした気の迷い。
〇上月悠斗(20歳)
『神様ライフ』の主人公。
貴大とは別口の転移者。雨乞いの儀式によって召喚され、神と勘違いされたことから『神様ライフ』の物語は始まっていく。
あれから三年、紆余曲折を経て、悠斗君も立派な魔王になりました。お供は狂信者の巨乳巫女。そして小柄な犬獣人の少女と、スフレという名のかわいいわんこ。ルナリエッタとは夫婦の仲となりまして――いや、待て。何がどうしてそうなった? 本人にも分からない激動の人生を、どうやら送っていたようである。
レベルは250。当時は150だったけど、あれは設定ミスのようなもの。
〇ゲイリー・ベイン(20歳)
〈神聖戦士〉に覚醒した青年。
一族は悪神の呪縛から解き放たれたのだが、どこかすっきりしない気持ちを抱えていた。それは法王による十字軍結成によって加速し、「人生とは何か?」、「正しさとは何か?」、「生きる意味とは何だろう」など、哲学的な思考に支配されるようになってしまった。
そこへ聖ロガン師が現れ、教えを説いてくれたのだが――。
ゆるふわ女神のせいで台無しだよ! あの■■■■!!
〇主神アース
剣と魔法の世界、《アース》の主神。
世界を正しく運営する「管理者」の一員であり、そのまとめ役でもある。数ある神々の中でも特に優れた力を持っており、それを振るえば地は割け、天は震えると言われている。その評価を意識し、普段は威厳のある態度を取っているのだが、本当は少し気弱な小市民的性格。趣味は下界での喫茶店探しであり、最近、グランフェリアでいい店を見つけたとかなんとか。
〇魔神オグドルム
大きな体を持つ魔物の神。
多くの魔物を創り出し、余力で魔王も生み出したすごい魔神なのだが、いささか単純すぎるところがあるかもしれない。ステーキ! ステーキ! 血も滴るレアなステーキ! 歯は三日に一度しか磨かないため、息が臭いともっぱらの評判。
〇教会担当神アガペディア
大きな愛を持つゆるふわ系女神。
神の無償の愛を無差別に振りまき、望まれれば望まれただけ聖なる力を生き物に与える。そのせいで聖女が生まれたり十字軍が結成されたり法王がとち狂ったりしているのだが、下手に力を制限すると、すべての生き物が回復魔法が使えなくなってしまう。
調整は主神をもってしても難しく、今後とも似たような事件が起こることが懸念される。
〇勇者担当神ブレイヴァル
クールでクレバーな眼鏡っ子女神。
勇者に加護と使命を与え、人間と魔物のパワーバランスを調整する役目を担っている。本人としてはとても頭がいいつもりで、実際に優秀な女神なのだが、どこか抜けているところが玉に瑕。たまにすごい失敗をするので、主神としてもチェックに気が抜けないところ。
〇他、様々な管理者たち
妖精王……中間管理職らしい中間管理職。気苦労が多い。
情報神……各種情報の取り扱い。スキル神とも呼ばれる。
聖杯神……確率操作なんてなかった。いいね?
天帝……中華担当。やたら可愛いツンデレ。
破壊と殺戮の神……殺してしまえー!
許容と赦しの神……赦しましょう!
〇アルクーエル
引きこもり系創造神。
便宜上神と名乗ってはいるが、実際のところは「クリエイター」という種族のひとり。創ることに特化した能力を持ち、その気になれば二桁単位の世界さえ創出できる。現在は七つほどの世界を見守り、そこで起きた出来事を日々分析している。
クリエイターたちは最終的な目標を持っており、そのためには「これまでになかった要素」が必要になると考えている。だからこそイレギュラーの存在を容認し、むしろ喜ばしく思っているのだが、当てが外れたとしても特に気にしたりはしない。彼らは気が長く、何度でも、何億年でも似たようなことを繰り返せる。
母親と『ウォーキングライフ』のお母さんは同じ学園に通ったマブダチ。だけどアルクーエル自身はあの人のことがちょっと苦手なのだ。




