十字軍編登場人物
十字軍編 主要登場人物
○佐山貴大(21歳)
何でも屋〈フリーライフ〉の店主。
溜まりに溜まったストレスが、今回、とうとう爆発してしまった。後日談でしょ? これ、後日談だよね? なんでまだドタバタしてるの? 新キャラとか出して、ほんとにもう、何考えてんの? もうちょっとまったりしようよ。そんな気持ちが十二分に発揮された回でした。
ちなみに現在のレベルは262。レベルキャップを解放したので、300くらいまでは魔素を貯めた分だけ上がりっぱなし。勇者に引き回されて、図らずもパワーレベリングを行った結果、新しいスキルを覚えるくらいまでは上がった。
そんな新スキルは、禁断の範囲指定貫通必中即死技【ピリオド・エッジ・レイン】。次は多分、「透明&無敵になって一方的に攻撃可能」とか、「投げたナイフがミサイルじみた追尾能力を持つ即死技」とか覚えます。チートだチート!
○法王アロウドマティス(62歳)
教会の頂点に君臨する現法王。
とは言っても決して偉ぶらず、驕り高ぶりとは無縁の聖職者だった。いつもにこにこ柔和な顔を見せており、彼を慕って聖都に集った者も多かった。
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿。本当のアロウドマティスは、選民思想、教会を至上とする優越感、タールのように粘ついた鬱憤、人を人とも思わない偏った思考の持ち主で、野心だけなら歴代最強のウルトラミラクルブラック法王。聖都に集められた遺体、奇跡を起こせる聖遺物、妄信的な神官などを使い、世界征服に乗り出したが――。
結果は見ての通り、言葉通りの三日天下になってしまった。
○ラセルナ・アレイズ・ダール・ド・イースィンド(60歳)
魔法の国、イースィンド王国の国王。
あの馬鹿王子、フォルカの父親ではあるが、ラセルナ自身は至って優秀な施政者。優秀な人材を広く集め、自身も精神鍛錬を怠らない優れた魔法使いである。混沌龍が現れた時は魔法が通じず、悪神が現れた時はまとめて衰弱させられ、そして今回は国内の神官、【教化】信者への対応に大わらわだった。
こう書くといいところがないように思えるが、優秀なんですよ。きっと優秀。
○キリング・ブレイブ=スカーレット=カスティーリャ(53歳)
イースィンドの冒険者ギルドマスター。
勇者によって悪神事件解決の宣言がなされ、やれやれようやく日常が戻ってくるなと考えていた者のひとり。それでもギルドマスターは仕事が多いので、あんまり休みも取れないんだろうなあ……でも、温泉に行く時間がくらいはあるか。
なんて考えていたところに十字軍の結成である。しかも十字軍は三日で瓦解し、あとに残されたのは中途半端に混乱した雰囲気だけ。振り上げた拳の下ろしどころが分からず、事件解決後もピリピリしていたとか。
○リボーン・ゼルゼノン
あのゼルゼノンが強くなって帰ってきたぞ!
パワーは二倍、数も二倍、大きさに至っては五倍のミラクルパワーアップだ!
でも一言もしゃべらないうちに消えちゃったぞ! 再生怪人は虚しいね!
十字軍編、完ッ!
次章、「今さら温泉編」。お楽しみに!




