メリッサ編登場人物
メリッサ編 主要登場人物紹介
○佐山貴大(21歳)
何だか最近きな臭くなってきて、悪神という単語をよく聞くようになって、どうにも落ち着かない主人公。事態の解決に向け、一つ一つ、疑問や違和感を解消していくことになる。
手始めに、人工聖女様を捜して聖都までやってきた彼は、どう見ても人間止めちゃっている大司祭と対峙する。
この時の心境は、
「モ●ボルみたいなジジイが何か言ってる……」
という、葛藤もへったくれもない、身も蓋もないものだった。
○メリッサ・コルテーゼ(15歳)
物語の裏で教会の暗部をぷちぷち潰していた人工聖女様。
潰しても潰しても湧いて出てくる悪と腐敗に、人間と教会に対して失望しかけていた。それでも神を信じ、人を信じ、教会の浄化に努めていたが――最後の最後に救いの手が差し伸べられて、本当によかったと思っている。
理解者がいる、助けてくれる人がいるということで、これ以後、徐々に精神的なゆとりを取り戻していく。やんちゃだった子どものころのように、貴大にちょっかいをかけるようになる。
○大司祭ゼルゼノン(94歳)
教会暗部の大物。老衰し、とっくの昔にくたばっていたかと思いきや、魔物と合体して生き長らえていた。
若いころから、世のため人のためではなく、教会の権威を保つために、やれることは何でもしてきた。人身売買、人体実験、人工聖女計画も彼の主導によるものである。
自分こそが絶対正義、真実の神の徒であると確信している。ただ、自分に力を与えた神が教会の神とは違うということを、最後まで気づけなかった辺り、救いようがない。
最期は貴大のナイフを受け、魔物として死んでいった。
○G・G・ユンバース(38歳)
ゲオルグ・ガブリエル・ユンバース。
聖都の北に位置する宿場町の憲兵隊長。怪しい者はネズミ一匹見逃さず、それでいて慈悲深い憲兵の鑑(自称)。
大きな体に反して小心者であり、何か起きたら自分の責任になってしまうと考え、気絶していたこと、貴大のことを報告会で言わなかった。それが聖都やメリッサを救う一因になったのだから、すごいぞ! ユンバース!
……憲兵としてはどうかと思うが。
次回、満を持してのメインヒロイン章! お楽しみに!




