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エピローグ
その国は竜に嫌われし国である。何故なのか?それは竜王と人間の間に生まれた子、曰く、竜だけでなく、竜の頂点である竜王さえもしたがる故、竜帝と呼ばれたディルクロを迫害し危害を加え、それだけでは飽き足らず図々しくも使役しようとしたからだ。娘を目に入れても痛くないほど愛し、可愛がる竜王は怒り、その国を半壊させたそうだ。そして、大切な我が子を人間の記憶から消え去るまで隠し、守るため、一匹の竜と共に深い森の奥にある山の洞窟に封印した。
「ここはどこだ…?」
人々はまだ知らない。今この瞬間、竜帝ディルクロが長い眠りから目覚めたことを。




