2.いい感じになっちゃう?
しばらくして、彼がお手洗いから戻ってくる。
私の書いた内容が今になって恥ずかしい。
彼と目を合わせられない。
彼から見た私の顔は赤かっただろうな。
彼「気持ちの準備はどう??いくらでも待つけど…」
私はようやく彼の目を見れた。
私「いいよ、始めよう」
少しはにかみながら答えた。
まず①の髪をかきあげる仕草だったよね。
本当にこれはエロいことなのだろうか。
私「じゃあ、やるからみててね」
私は彼を見つめながら
右手で前髪を救い上げるように後ろへ持っていく。
私の伸びかけの前髪とセミロングの髪が揺れる。
私「どう?てか、これエロいにはいるの??笑」
彼「うーん、もうちょいなんだけどな〜。
隣座っていい?近くで見たい。」
そういって、私が返事をする前に隣に座った。
肩が触れそうなくらいの距離。ニヤニヤがおさまらない。
バレないように必死に表情をつくった。
相手がガン見しているのが分かる。視線が熱い。
私「ちょっと、見過ぎ!笑」肘で相手の体を押す。
彼「ごめん笑」
私「もう一回やるから、」
相手の目をみて、これでもかというほどのドヤ顔を仕草とともにおみまいした。
彼はエロいと思ってくれているのだろうか。
エロいよりも可愛いと思われたいけどな。
そういう気持ちもあった。
私は照れ隠しとしてか、彼の肩にもたれかかる。
テレビからチャイム音が鳴った。
私「え、なに?」
ビクッとして彼と私はテレビに近づく。
さっき私と彼が書いた内容がテレビに反映されていた。
しかも、髪をかきあげる仕草に✔︎がついている。
彼「達成したってこと?」
私「みたいだね。」
エロいと思ってくれたんだ。どこが彼にエロいと思わせたのか全く分かんないけど。
しかも、肩に寄りかかられるにも✔︎がついている。
彼「一気に2つできるんだ。これならすぐ出られるんじゃない?」
私「そうかも…」
私はそんなにすぐに出られなくていいと思ってる。まだ2人きりの時間を楽しみたい。
そう思いながら、緊張して疲れたのか、眠気が襲ってきた。
私「ごめん、ちょっと寝ていい?」
彼「うん。俺もなんか眠くなってきた。」
私はベッドに倒れ込んだ。彼はソファに横たわる。意識が遠のいていくのが分かった。
目が覚めると、自分の家のベッドにいた。
さっきのは何?夢……だったの??
でも、リアルな夢だったし、幸せだったな……
時計を見ると朝の8時を回っていた。
1限が始まってしまう。急いで朝の支度をし、
大学へ向かった。
私のアパートから大学までは徒歩と電車で約20分。
ちょうどいい距離にある。
歩いていると大学で1番の友達に話しかけられた。
「おっはよ〜!なんか、今日機嫌良さそうじゃん!」
「おはよ!そうなの、あとで話聞いて!!」
軽い会話を交わすと、1限の教室に入り、席に着く。
鐘が鳴り、授業が始まる。
視界の端に例の彼が映る。
授業自体はつまらないが、この授業だと彼の後ろ姿を眺めていられるので、毎週の楽しみになっている。
肘をついて、ちょっとだるそうな姿。
包容力がありそうな肩幅。
無防備なうなじ。
絶妙にセットしてある髪の毛。
昨日の夢を思い出しつつ、今日の彼と照らし合わせる。今日も眼福と思いながら、授業に集中しようとするが、全然内容が入ってこない。
リアルな夢だったな〜。最高。
今日も見れたらいいな〜。早く友達に共有したい…!
授業そっちのけで、何度も何度も
昨日の夢をおかずに幸せな妄想をしていた。
授業が終わると、友達が駆け寄ってくる。
今日はあと3限だけ。
ランチに一緒に行こうと話していた。
友達と話している途中、ふと彼の方を見ると
彼もこっちを見ているような気がした。
一瞬目が合ったはずだが、恥ずかしすぎて直視できない。
目が合っている状態で微笑めば、相手はいちころと記載されているwebの記事を見かけたことはあったが、私にそんな恋愛の高等テクニックはできない。
友達に視線を戻す。
「ね〜、ちょっと見過ぎじゃない?授業中も見てたでしょ!」
「あ、やっぱり気づくよね?でも、かっこいいんだもん。どうしても見ちゃうよ。」
友達は私が彼のことを好きなのは話してある。
ただ、推しのような存在で、告白するは勇気ない。
認知もされなくていいと思っている。
ただ、授業中に目の保養として眺められれば、平凡な日々を充実させることができるのである。
「そんなに気になるなら話しかけに行きなよ〜。」
「え、そんな話したことないし無理だよ」
「あ、次の授業始まるっぽいから、教室でてカフェ行こ♪」
カフェに移動した私たちは、昨日の夢のことを簡単に話した。
「昨日、やばい夢見ちゃって〜、、、本当にリアルだったんだよね」
「それはもう好きすぎて夢にまで出てくるようになったんじゃない?あと、自分の願望とか。いや〜、でもいいよね。幸せそうで。私も好きな人欲しい〜」
羨ましがられながらも、私は昨日の余韻に浸っていた。友達と別れた帰り道でも、何度も昨日の夢を思い出していた。
彼のエロいと思うこと5つ
①髪をかき上げしぐさ✔︎
②恥ずかしがる姿
③太もも
④肩に寄りかかられる✔︎
⑤ 胸をもむ
私のエロいと思うこと5つ
①手を繋ぐ
②対面座位でハグする
③べろちゅー
④服を脱がせてもらう
⑤胸またはお腹を舐められる