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テン★漢♡娘  作者: 風月七泉


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93話:内緒の初ホラーはVRから⑩




〈かくれんぼしたい人~、この場にしゅうご~〉


 幼い声の少女が良く聞こえてくる。


 声の聞こえてきた方向もリアルに聞こえるの、少しだけ身を乗り出して団地の中央広場的な場所を見てみると、一人の女の子が手を高く上げてゆっくりと数字を数えている。


「かくれんぼって割には人が集まってないみたいだけ……こんな時間から呼んでもそりゃあ人なんて集まらないよね」


 ホラーゲームとは言っても、まだ怖い時間じゃないんだから平気だ。


〈ふ~ん、今日は新たに一人の新人さんだけか、まぁしょうがないね。最近はみ~んな隠れるのが上手くなっちゃってさ、困ってたんだ~〉


 中央に居た女の子が此方を見ながら喋りかけてくる。



 ==凄い瞬きの数が多くなったね

 ==見てるね~

 ==ちょっと固まってない、お姉様ってホラー展開駄目って本当なんだね



 思わず隠れると、階段の踊り場に不自然に捨てられたテレビが置いてあって、そこにはリスナーさん達のコメントが流れていっているのが見える。


「ふぅ、君達の御蔭で少し落ち着いた」


 ネタバレ防止の為か、リスナーさん達のコメントはゲーム内でもモニター的な画面がないとみる事が出来ない仕様らしい。


『そうだね、ヒントを貰ったりするのにテレビやモニターを探すっていうのもアリだね。でもまぁ今回は別にそこまで難しい謎解き要素なんて無いんだし、こういうお助け要素は要らないでしょう。という事で、これらは撤収です』


「え、そんな⁉ 別に良いじゃないですか」


 ガッシリとテレビを掴んで放さないように抱え込むが、無情にもミスナ先輩は僕の抱えて居るテレビを消してしまう。


「あぁ~、この空間内での唯一の癒しが~」


『大丈夫よ、リスナーさん達は私達がしっかりと見ていてあげるからね』


「誰か一緒にプレイしてくれても良くないですかね」


 これからもう怖い雰囲気に入っていくのは、なんとなくだけど分かる。

 助っ人が欲しいと懇願してみるも、手を差し伸べてくれる人は居なかった。


『お姉様……わたし――』

『は~い、ダメですよ~。大人しくしてようね~』


 彼女達の会話から奈々先輩が助けてくれようとしていたんだろうけど、他の人達によって連れ戻されたんだろうな。



 ==あ~、奈々ちゃんも随分と悠月ちゃんにべた惚れだね~

 ==フタバは知っとるのかね

 ==彼女の事だから、あえて放置してる可能性も微レ存



 階段の踊り場に隠れていたはずなのに、僕の背後から急に息遣いが聞こえる。


〈ふふ、み~つけた〉


 首をゆっくりと後ろに回していくと、さっき中央広場でこちらを見ていた少女が居た。


〈それじゃあ、あ~そ~ぼ。見つかったから次はアナタが鬼ね〉








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