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テン★漢♡娘  作者: 風月七泉


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31話【配信】:策士策に倒れる




「え~、皆さんおはようございます……?」


「こんばんは? まぁ見てくれる者が何時見ているかは分からぬからな。ごきげんようという事で、今日も配信すたーとするぞ~」


「今日やるゲームは、歴戦の武将を動かして戦場を駆け巡る話ですね。協力プレイが出来るの、英傑一人一人のストーリーをカミと楽しみながらプレイしていきたいと思います」


「前に少しだけやらせてもらったゲームだのう。一度やっておるから動かし方は大体ではあるが覚えておるぞ。任せておくがよい」


 早く続きをやりたくて仕方なかったのだろうけど、今回はそうはいかないんだよな。




 ==ということはカミ様はほぼ初見プレイかな

 ==ライブ配信には何とか間に合ったな

 ==無双系か、楽しみだ



 この前は僕が進めていたセーブデータがあったから、初心者のカミでも簡単だっただろうけどね、今回は最初からやるから前みたいに楽は出来ないのだよ。


「おりょ? 前みたいに強くないのう?」


「それはそうでしょう、今回は始めっからプレイするよ。下手に突っ込むとやられちゃうから気を付けてよね。それに作戦だってあるんだからそっちのイベント見るからね、二人なら簡単だから大丈夫だよ」


「うぬぅ~、前に遊んだ時に我に置いて行かれた事を根に持っておるだろう」

「そんな事はないよ、気にしないでプレイしようね~」

「嘘じゃ、絶対に仕返しを考えておろう」

「気のせいだって、大丈夫だよ。ピンチになったら助けてあげるから」



 ==なんだろう、ちょっとぞくぞくしてきた

 ==ん~でもさ悠月ちゃんが言うとなんかフラグっぽいんだよね

 ==前回の配信でフラグ建築士の称号を皆から与えられてたからな~

 ==まだ返上できる……かもしれない



「前に選んだキャラクターじゃなくって良いの?」

「他の子も使ってみたいからのう。この子は何が出来るのだ?」


 カミが気になったキャラを選んで僕に聞いてくる。


 画面に映っているのは女性で小柄な子。メイン攻撃からトリッキーなモノが多い。


「魔法がメイン攻撃になってる子だね。色々な属性魔法が使えるんだよ」


 明るく元気でポジティブな所が売りなキャラでもある。


「ふむ、魔法というのがよう分からぬが、楽しそうな子だし使ってみるかのう」

「じゃあそれで決定だね。僕はね~、この人かな」


 自分が選んだのは軍師と有名な人で、攻撃の手数などが多く動きの速いキャラだ。


「この前と違う人物だのう」

「ストーリーはカミの選んだキャラがメインだから、そっちのお話が進むけどね」



 ==さぁ展開はいかに

 ==フラグすでに立っている気配だけど、どうなるかな

 ==初めは初期マップだし、変な事は起きないでしょう



 こちらが有利に戦えるイベントというのは多くあるんだ、それは初期で遊べるマップでも同じで、ストーリーだと更に展開を楽しむ為に色々なギミックがあるのだ。


 だからここでも同じ……あれ? 2Pって初期位置が別の場所からスタートするんだ。

 まぁ協力プレイヤーだから、出現場所もこんなに離れた端っこから始まるんだろう。



 ==なぁ、このストーリーってさ、確か初めの方って敵の増援がなかったっけか?

 ==あ~確かあるような、なかったような

 ==悠月ちゃんが居る位置から敵が増えるんじゃなかったっけ?



 コメント欄で僕よりも詳しく覚えている人が居るようで、チラッとそのコメントが視界の端に映った。そういえば、ここのシナリオは初めは敵の術中にハマって挟み撃ちにされる感じだった気がする。


「ぬぅ~、なかなか敵が倒せぬぞ。雑兵はまだ楽に片付けられるが、やはり隊長格の者達は強い感じだのう、そこに武将も合わさると更に困難になってくるのう」


 そう言いながらも、しっかりとガードや連続技なんかを駆使しながら確実に敵の数を減らしていっているみたいだ。


 僕の画面からだと、敵を示す赤いマーカーがちょっとずつ減っていっている。


「あ、あのさ。僕が駆け付けるまで少し待たない?」

「何を言うておる、早くそっち側も倒してくれぬと困るぞ。我の心配をしておる場合か」


 別にカミ心配をしている訳じゃないんだよ。


 このまま数を減らされると、左端の味方は漏れなく全員が挟み撃ちによって、味方の指揮は低下して、一気に敵兵が倍に増える上に、かなり強い英傑が出で来るんだよ。


「よ~し、倒したのだ。どうだ我の方が強かったのう」

「あぁ~なに倒しっちゃってるの⁉ ちょっと待ってって言ったじゃんか」


「いや、なにを言うておるんだ。待てるわけがなかろう、こっちは必死で戦っておったのだぞ。手なんか抜こうものならやられてしまっておるぞ」


 確かにそうなんだろうけど、僕がやられちゃうんだって。


「あぁ遅かった。嘘でしょう、あ、止めて門が閉じてく。ダメだって、僕はまだ中に居るんだよ、ひゃ~こんなの序盤のステータスじゃあ倒せないんだって。た、助けてカミ」


 挟み撃ちに合ってしまい、逃げ道も塞がれてしまっては、もう戦うしかない。


「何をやっておるのだ、仕方ないのう」

「だから、少し待ってっていったの⁉ ひぅ! こっわ、敵の武器の範囲が広すぎだって」


 僕がこの場から逃げ出せるよになるには、外側にいる門前の兵を倒さないと門は開かない。つまり、カミが助けに来てくれるまで、死なない様に立ち回らないといけない。


「ちょっと、早く助けに来てよ⁉」

「行きたいのは山々なのだ。しかし、道がさっぱりわからぬ」

「左上に出てるマップを見て! 必死に逃げてるから早く~」



 ==さすがはフラグ建築士だね

 ==きれいなフラグ回収でした


 





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