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テン★漢♡娘  作者: 風月七泉


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26話:秘密の共有って=??②




 いけない、此処で動揺してしまっていては先が思いやられるな。


 更紗ちゃんにはバレてしまっていたとしても、美希ちゃんには僕が女の子になっていたという事までは分かっていないはず。これ以上は絶対にバレない様にしないと。


 ただ悠月が僕なんじゃないかっていうアタリは付けていそうではあるけれど、そこは父さんの不注意って事で、責任転換は出来るだろう。


〈なんでだろうね。僕に聞かれてもなぁ〉


〈ふ~ん、随分と白々しいんだ~。まぁ良いけどね、アタシは絶対に受かってみせるから、その時になって、もしも紬ちゃんだったら……覚えておいてよね〉


 なぜか、受かった後で弄り倒す的なニュアンスが脳内で再生されている。

 美希ちゃんの事だから、実際に携帯電話ごしに言ってそうで怖いんだよ。


〈まぁ無理に聞き出すのは可哀想だから、ここまで?〉


 更紗ちゃんにしては、随分と優しい追及で終わった気がするけれど、こちらとしては物凄く助かるのでこれ以上は聞かないで欲しいと思う。


〈近いうちに絶対にツムぎんの事を驚かせに行くから、覚悟しておいてね?〉

〈なんか怖いんだけど〉


 グループチャットの方ではなく、何故か更紗ちゃんは別の部屋から飛んで来たメッセージを見た瞬間に背筋が冷たくなった気がした。


〈でも今後は気を付けた方が良いと思うよ? 美希ちゃんにも怪しまれてるんだからね、これは本当に気を付けてね。ブラフの方に誘導はしておいたけど、何時も助けられる訳じゃないからね。前も忠告したよ、癖はすぐに治らない?〉


 きっと更紗ちゃんなりに、僕と女の姿である僕、それに悠月である事が繋がらないようにしてくれたんだとは思う。


〈ありがとう〉

〈ふふ、どういたしまして〉


 なんだかんだ、更紗ちゃんって優しい子だよなって思っていたのに、次のコメントでそんな僕の好感度は急降下していってしまう。


〈貸しが一つ? 秘密の約束というなの弱みが一つ?〉


 僕の気持ちを返して欲しいよ。


 悪戯っ子みないな感じで、文章の最後の方には壁際に隠れながらこっちを覗く、みたいな顔文字が添えられていた。


 知られてはならない人物に秘密を握られてしまったようだ。しかも、そこに追加されるように貸しが一つと言っているが、きっとこの「貸し」と言うのは実質二つである。


 言葉遊びが好きそうな更紗ちゃんの事だから、僕がその文面のままで捉えると。

 次に会った時に何をお願いされるか、分かったモノじゃない。


〈何かお菓子でも持っていこうか? それで今回の貸しは一つ帳消しでお願いします〉

〈むぅ~、気付いたの? じゃあ今回はそれで一つ。もう一つは取っておくからね?〉


 これで何とか貸しは一つ分として処理された。


 気を抜いていると、本当に僕の事を嵌め手で更紗ちゃん優位の遊びをし始める。


 嵌め落とされてしまえば最後だ。要求してくる内容は、絶妙なまでにギリギリの加減で僕の羞恥心を煽ることを言ってくるのだから質が悪い。


〈ねぇ紬ちゃん、アタシがライバーのオーディションに受かったらさ、お願いを一つだけ、聞いて欲しいなって思ってるんだけどさ。ダメかな?〉


〈僕が無理な事じゃあなければ、別に良いけど?〉


 お祝いのケーキくらいなら作ってあげるしね。本当に合格したとなると、一緒の同期で同じ事務所からデビューする訳なんだから、そりゃあ盛大に祝ってあげるだろう。


〈大丈夫だよ。むしろね、紬ちゃんにしか出来ない事だと思うんだ。まぁ他に頼めるとしたら、有名な先輩くらいなんだけどね〉


 その言葉から察するに、美希ちゃんが大好きな僕の姿で祝って欲しいって事なんだろうな。きっと衣装なんかも拵えてくるかもしれない。


〈次はどんな衣装をツムぎんに着せる気なの? 流石に露出が多いのは着ないんじゃないかな? 美希が前々から言ってたコスプレでもさせたいの?〉


〈う~ん、それでも良いんだけどね。でもアタシ的に今一番に着せてみたいのはさ、更紗の所で働いてるメイドさんの衣装を着てみて欲しいなって思ってるんだよね〉


 更紗ちゃんは西園寺グループで有名な財閥のお嬢様だかね。


 そこで働いているメイドさん達の服は、電気街にあるミニスカートではなく、しっかりとした給仕をする礼服として着る感じのメイド服だ。


〈それなら私が用意しておく? 頑張ったご褒美があれば、美希も受かる可能性が上がるんじゃないかな。もちろん、一緒に応援するよね〉


 更紗ちゃんや、そういう言い回しは卑怯だと思うんだけど。

 ただまぁ、別にそのくらいだったら、全然良いけどね。


 もう女の子になってしまった時には、散々な目にあったせいで、ただメイド服を着るだけならば、別にどうという事は無いだろう。


〈写真も撮って良いでしょう? 嫌だったら、着てもらうだけでも良いんだけど〉

〈もう、しょうがないな。でも、この話はオーディションに受かってからだからね〉

〈ん、この会話はスクショしておいたから、後でしらばっくれるなんて無理?〉

〈分かってるって。男に二言はありません〉


 流石は更紗ちゃんだ。すかさず言質を取った証拠を握って来た。

 まぁ、逃げるつもりは毛頭ないから良いけど。

 僕やカミが居るんだから、近場から早々選ばないだろう。

 なんか倍率も高いって聞くし、受かればの話だからね。





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