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テン★漢♡娘  作者: 風月七泉


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19話:私のモノは渡さない★視点【更紗】



    ♦♢♦♢視点:【西願寺更紗】♢♦♢♦





 登校日の日に面白い収穫があった。


 美希がずっとなりたいと思っていたバーチャルライバーへの一歩を踏み出した日でもあり、クラスで一番に気に入っている、ツムぎんの面白い秘密? も知れた記念日。


 男の娘なツムぎんも捨てがたいけれど、あの理想的なお姉様の姿も忘れられない。


 少し弄ると恥ずかしそうにして顔を赤らめて、しかも押しに弱くってすぐに押し倒せそうなのに、ちゃんと抵抗してきそうな雰囲気とか最高過ぎる。


 簡単には手籠めにならず、でも勝負なんかで負けたりしたら、きっと嫌がりながらも言いなりにはなってくれそうで、悔しそうな表情だって見せてくれるだろう。


 その辺はツムぎんとなんら変わりがないのだから、確証が持てる。

 いざとなれば、しっかりと私の事を責めてくれそうな点も最高と言えるだろう。


「問題は……あの子……」


 きっと、あの女の子がツムぎんをお姉様に変えた原因だ。私のツムぎんを従者という表現で言ってたけれど、私物化するなんてうらや――許せない発言をしていた。


「それにしても秘密を知りたければ受かれって、まさか美希と同じ場所を受ける事になるとは思わなかった……どうしよう? でも、あの子も弄り倒してみたい子なんだよね」


 ここで逃げるという選択肢を選ぶ訳がない。


 勝負を仕掛けてきたのは向こうなんだから、しっかりと後悔させて上げないと、可哀そうだよね。少なくとも私の方がツムぎんを良く知ってるんだから、彼は私が目を付けた初めての人で、あの御姿であるお姉様は絶対に私の手元に置きたい。


「定員の指定は書かれていない所を見ると、多分、大丈夫なはず……でも、一応は美希に連絡をしておかないと、後で拗ねられても面倒?」


 さっとライフのアプリを起動して、コメントを入力する。


『私も、受ける事にした?』

『……はぇ⁉ なんで! 興味なかったじゃん⁉』

『前から一人じゃ心細いて誘ってた癖に?』

『いやいや、そうだけど、え、一緒に受けてくれるの⁉』


『うん、でも受けるのは個人個人? 一緒にプレイしてる動画を作ったりはするけど、それは受かる為の布石として、しっかり個人でアピールしていかないと受からないと思う』


『あ~、後で通話しながら色々と説明してくれる? 覚えられない(涙)』

『OK?』

『疑問詞を付けるな⁉』


 こんなやりとでも、随分と気持ちが解れる。


 美希がなんで応募するだけなのに緊張やら心構えと言うセリフを吐いて居たのか、その時には全然分からなかったけれど、確かにコレをたった一人でやるとなると、勇気がいる事なんだなって今なら良く解ってしまう。


「やっぱり美希は凄いね」


 私一人だったら、今でも迷って何もせずに終わっていたかもしれない。

 学園で私を救ってくれたのは、ツムぎんだし。

 私を変えてくれたのは、きっと美希が居てくれるからだろう。


「さて、少しでも自分達のアピールできるポイントを増やす為にも、先ずは此処の情報を集めないと? 流石に私も初めての事ばっかりだし? ……あ、どうせならお父様やお母様には言っておかないと。後々の面倒事にはしたくないし?」


 サラッと事情と経緯を纏めて、自分自身の熱意なんかも伝わる様に手紙を書いて、すぐに机の隅に置いてあったベルを鳴らす。


「ご用事は何でございましょう?」


 私よりも少し上のお姉さんメイドが静かに入って来てくれる。


「コレを父様達に、お爺様達にも同じモノを送って。後で自分でもメールを送ると付け加えて置いてくれる? どうしてもやりたい事が出来たって?」


「かしこまりました」


 ちょっと驚いた顔をしていたけど、すぐにお辞儀をして手紙を預かってくれる。

 ベルの音を久しぶりに聞いたからか、執事も駆け付けてくれていた。


 両親が忙しくって何時も一人な私を実の娘みたいに可愛がってくれているけど、屋敷の人達全員が心配し過ぎじゃないかなって最近思う。


「……引きこもり過ぎたのは、良くなかったのかも?」


「そうですね、アレは皆様を心配させ過ぎたと思いますよ。坊ちゃま達もあの事件以降は過保護に磨きが掛かって、溺愛し過ぎている節がありますね」


 気配を消していたメイド長のお小言が、まさかの方向から飛んで来た。


「父様がやめてくれって泣きつくよ、坊ちゃま呼びは」


「此処の屋敷の当主としては、まだまだひよっ子ですからね。私にそう呼ばれても仕方がないのではないでしようかね?」


 私の事も含めてだけど、過保護の筆頭がよく言うと思う。


「まぁお嬢様が何やら、やる気に満ち溢れている事は喜ばしく思いますがね」

「やっぱり過保護筆頭?」


「ふふ、何とでもお呼びくださいな。女性陣の説得には私が向かいますので、全力で御取組み下さいまし。下手な介入はさせませんよ」


 母様と御婆様は、確かに余計な手助けをしてきそうではある。


「よろしくお願いね? 私も色々と頑張ってみる」


 綺麗なお辞儀をして、メイド長も部屋を後にした。


「……調べられる情報は洗いざらい全て調べ上げないとね。こういうのは情報を集める所から試験みたいなモノだし。手抜かりなくやらなきゃ」


 そうしてフラグラインの本社からサイト元まで調べていると、良い情報源になりそうなネタが色々と見つかる。しかも、さっそくどういう子達を狙っているのかの情報になる子達が今日にもデビューだって。


「……でも、タイミング的に……これって――」



 気になる点は多いけれど、見る事に変わりはないんだから、美希と一緒にゆっくり見よう。






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