8ページめ
一応説明。
バフ
ステータス強化などの味方に掛ける補助
デバフ
ステータス弱体化などの敵に掛ける補助
フシバさんに、アークのいる部屋ヘ案内してもらう。アークの元について、また、僕は吐きかけた。
ねじ切れた腕。
腹に空いた穴。
ひしゃげた足。
そして、ステータスを確認しないでもわかる、おびただしい数のデバフ。
吐かなかったのは、ただの奇跡だ。
『頼厶』
不思議と、その一言で吐き気が止まった。
まず、【回復量低下】のデバフをかき消さないと、アークは助からない。そう考え、【回復量上昇】のバフの情報をアークに付与し、効果を相殺させる。MPが切れそうになったので、アルケミィのポーションを頭からかぶる。MPも回復できて、頭もしゃっきりする。一石二鳥だ。
ステータスを確認すると、HPが徐々に回復している。しかし、その速度は気持ち悪いほどに遅い。回復職5人がかりでこれなのだ。彼らがいなかったら……………。考えたくもない。
次は、ダメージ系デバフの解除だ。《何もかかっていない》という情報で上書きする、簡単な作業を数回繰り返す。
HPの回復速度が数倍になる。【回復量低下】のデバフを解除し、僕も回復作業に参加した。腕を重点的に回復させる。ゆっくりと腕が生えてくる。
足を確認すると、ひしゃげ方が小さくなっている。良かった。助かるのも、時間の問題だ。その時、ドカンという爆音が洞窟に響いた。
相変わらず、短いですネ……………。