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本好き勇者のお店屋さん〜クソ雑魚勇者の辺境店舗  作者: 夏飼 今日輸
序章 本選び 本好き勇者と魔物達
7/39

7ページめ

一応説明。

SAN値精神力を意味する。本文では怖くて減少した。

 フシバジェットコースターが終わった。

 僕のSAN値も終わった。怖かった。

 僕の三半規管は死んだ。目が回る。


「ウエッ」


 なんか………今日、吐いて、ばっかりだと思った。


『なんか、すまなイ』


 大丈夫とは返せなかったが、なんとか立ち上がり、洞窟内へ入る。


『フラフラだゾ。大丈夫カ?』


「大丈ぶぅベッ」


 コケた。全然大丈夫じゃない。フラフラしながら中へ進んで行くと、ところどころに壊れ、たところや、血が飛び散っているところがみられた。それを見るたびに、心が死にかける。完全に心が死なないのは、死亡者がいないと分かっているからだ。



 広間につながる曲がり角。そこでフシバさんが僕の目を塞いだ。


『怪我人を見ル、覚悟をしてくレ』


 本当にすまなさそうな、フシバさんの声が聞こえる。僕は、ゆっくりと頷いた。

 まず始めに見えたのは赤。みんなの、血の色だ。ここで、僕は吐きそうになった。血は、解体で見慣れているはずなのに。


「うっ」


 ここで吐くのはまずい。全力でこらえる。そして見えたのが、治療に追われる白魔法の使い手。僕は吐き気を忘れ、治療のために駆け出した。近くにいた、腕がねじ切れている、ゴブリンのサジェクさんに回復ヒールをかける。イメージ。腕が生える、イメージ。


『腕ガ………』


 サジェクさんの腕が元に戻る。

 と、同時に、MP切れで僕の意識が消えていく。ガクッと頭が落ちた瞬間、魔力が体内に注がれた。僕の頭が再起動する。


「ありがとう、フシバさん」


 どうやら、フシバさんがMPポーションをかけてくれたらしい。ダルいからを押し上げるようにして起き上がる。


「アルケミィがいればなぁ」


 アルケミストゴブリンのサイスト。愛称はアルケミィ。彼のポーションは、効き目がスゴイ。だから、無い物ねだりとわかっていても、彼のポーションが欲しくなってしまう。


『サイストなラ、ボスの………』


 あれ?なんか、とっても大事な事を忘れているような。


『そうダ!ボスの傷を治してほしいんダ!忘れていタ』


 忘れないでください。本気でそう思った。

誤字報告、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 世界観、設定は悪くない。王道のなろう系という感じがして良い。 [気になる点] 8ページ目でバフ・デバフの解説をしているが、バフやデバフが分からない人がSAN値を知っているとは思えない。よっ…
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