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本好き勇者のお店屋さん〜クソ雑魚勇者の辺境店舗  作者: 夏飼 今日輸
序章 本選び 本好き勇者と魔物達
3/40

3ページめ

  2、30曲ほど聞いた後、僕はポイッという感じで投げられた。レベル1の扱いではないと思う。


「いたた。どこだここ?」


 やっと縛られ超特急が終わったと思ったら、何だここ?まるで王宮だ。


「まるでじゃなくて、本物の王宮だよ」


 あーあー。何も聞こえなーい。さっさと帰ろう。僕が外に逃げようとすると、ガッと襟が掴まれた。


「グエッ」


 うっ。聞こえちゃいけない声が出た。喉痛い。調べると、HPが1減っていた。


「帰らせて下さい」


 痛い喉を抑えて僕がそう言うと、王様にあってけという嬉しい言葉をちょうだいした。くっそ聞かなかったことにしたい。


「解りましたよ」


 そう言って、振り返った僕の目に入ってきたのは、美人なおねえさんだった。


「びっ、美形は嫌いです!話しかけないでください!蕁麻疹が出ます!!」


「そーかい。じゃあ、さっさと入んな」


 え?と言うまもなく、僕は扉の中に放り込まれた。ゴロゴロと4回転ぐらいして大の字に寝転ぶ。痛い。しばらく動きたくない。


「こんにちは、カイト・カヤノ。」


「あ、こんにちは王様。痛くて動けないので、しばらくこの格好で失礼します」


「はははっ。思ったよりも面白い人だね。カイト君。では、代わりにお願いをきいてもらえるかな?」


 なんですと?国王様からお願いされるような功績は持っていないはずだが。


「何故、僕に?」


 立ち上がりながら僕が言うと、王様−確かエリクスという名前だったはず−が笑って言った。


「そんな未来が見えたんだ。けど、どうやら、まだみたいだ。またね、カイト・カヤノ君」


 何なんだ一体。呼び出して、帰すって。まあいいや。帰ろう。

 王宮を出て、今までの道のりを検索(サーチ)する。うわ、遠い。

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