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本好き勇者のお店屋さん〜クソ雑魚勇者の辺境店舗  作者: 夏飼 今日輸
序章 本選び 本好き勇者と魔物達
1/39

1ページめ

 ノリと勢いで書いているため、投稿にはムラがあります。

 お店を開くのは、ちょっと遅めになります。

 誤字脱字あります。

 許してください。

 昔昔、というわけでもないぐらい昔、あるところに、趣味が読書の勇者がおりました。

    ・          ・


 静かな部屋、その中に響くページのめくれる音。ああ、幸せ。

ペラ。

 そう思いながら、僕はページをめくる。ふふふ。思わず笑いがこみ上げてきてしまう。

ドンドンドン。

 しかし、ドアが叩かれる音で、その幸せもさめてしまう。ったくもう。僕はドアを開けて叫んだ。


「五月蝿いよ!野菜ならかってに持って行ってって言ったよね!」


『デモ、ぼすガ、一応コトワッテオケッテ』


「ああもう、アークは何回この天丼ネタやるつもりだ!」

 僕がそう叫ぶと、ゴブリン達が『ナラバ自分デ言ッテクレ』と言ってきた。そうしたほうがいいかも。

    ・          ・

 この世界は、話の通じる魔物と通じない魔物がいる。話が通じるのだから、僕は〈魔物〉という言葉を使いたくない。いや、言葉が通じるというのは嘘か。言語を持つ、というのが本当だ。

     ・          ・

 アークのいる洞窟(めちゃくちゃ広い)についた僕は、あいさつをしながらそこに入る。何層もの階層をおりて最下層につくと、アークがゴブリンナイトのフシバさんと話をしていた。


『カイトの考えた罠は、とてもすごいデす』


『だろうな。あいつが言うには、〈異世界の知識〉だそうだ。』


『意味がわかりませんネ』


『ああ。オレもわからん』


 まあ、そりゃあね。この世界とは別の世界があるなんて、普通は信じられないだろうし。


『で、実は欠点があるのデす』


『なんだ?』


『正気を失っているウルフやフォックスがかかるのデす』


「さすがに、それは僕でもどうしようもないよ?」


『だろうな。っていつのまに!?』


「カイトの考えた罠〜あたりから。」


『最初からじゃねえか』



「うん。ところで一つ、ききたい事があるんだけどね」


 僕がそう言うと、アークがきょとんとした顔をした。もう慣れたけど、かなり怖い。いや、めちゃくちゃ怖い。僕はそれを予想していたから、予定通りに用意していた言葉を言う。


「きょとんじゃねえよ」


 これも、天丼ネタだな。


「そんな事は置いといて、なぜこんなに野菜かってに持ってけの苦情言わせんの!?」


『テンドンネタだろ?』


「そんな天丼ネタやめちまえ!」


 僕が絶叫すると、アークが言った。


『冗談だ。本当は、土地の持ち主に断りもなく収穫物を持って行きたくないってのが、理由だ。』


「んな気づかいいらんわ!」


 再び、僕絶叫。そんなので十回も二十回もこんな事言いたくないんだけど。


「肉おいていってくれればいいから。(ジュルリ)」


 おっとよだれが。

 僕がよだれを拭くと、アークが『交換か……』と言った。なんか、子の成長を喜ぶ親みたいな顔してて腹立つ。


「言ったからね」


 僕は、そう言って洞窟を出た。

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