ある部屋、狂人達は笑う
「ふっ・・・ 戦争か───」
1924年、バルバラの壁建設直後に
革命の名の下に始まった戦争──
第一次世界大戦の幕開けである。
人類は死を繰り返しながら
着実に戦争を終わりへと向かわせていた
しかし、そこで問題が発生する
歴史には残らなかった、生命体の出現
アリマである。しかもその生命体は
人の姿をしており、いわば不死の存在
死を認知しないのである。
我々は考えた、そう考えたのだ──
「大佐、準備は終わっているのかね」
「ふっ、俺が出来る事は少ないんだ」
「まだ、満足できないか?
将軍の息子と言うだけでは、どうだ?」
「そこなんだよ、俺はどうも・・息子
あの親の子だから大佐になれたのだと」
「そこが気に食わないか、しかしな
子は親を選べん、大佐─── 」
「ふん・・・・そうだな」
「あまり、ふて腐れるな将軍は親として
は良い御方だ、戦争向きではないが」
「ああ、優しい人だからな」
「対して君は、好戦的で狼の様な男だ」
「はっ、そんな事はないさ──」
「流石はロシウス=フェン・ベルクを
母に持つ子か、いやはや何とも───」
「何か言い足りないようだな?
アリマ対策特別外交官殿、そう聞こえたが」
「大佐は聞き間違えをしたのだよ」
「俺は貴方の様な男がアメリカの軍・・
陸軍に居ることが、心底許せないな」
「私は科学者というよりは仲介人だ
それでも私を嫌うのかね? 大佐は」
「ふ・・・ 世界を救うだったか?
国民に癒えない傷を遺すだけだ。」
「ふっ・・・ その点ではお父上の方が
戦争に向いていると言えるな、大佐」
「チッ・・・・・」
「かつて最も偉大な独裁者さえ国民を
使い、その100人を犠牲にした、戦争」
「犠牲のない戦争などないさ、理解しろ
大佐、君一人で軍は動かせない、心もな」
「とことん性根の腐った野郎だな」
「そうだな・・・ こんな事にならなければ
私ももう少しマシな生活をしていたよ」
「アンタがか?」
「ああ、妻を作り子供を孕ませて
それでいて幸せな家庭を楽しむさ」
「ふっ・・・・ そうか」




