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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第2章~誕生編~

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まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(考えよう、探してみよう、作ってみよう⑲)

前回のお話しの文字訂正をこっそり教えてくださいました妖精様いつもありがとうございます!


ごくたまになどうでも良いリアル話し:家にいる猫ちゃんがいつもより食欲がないので病院へ連れて行ったところ胃腸炎という診断で注射とお薬の処方してもらいました。・・・のですが、その時の注射の回数がなんと2回プスッと注射することに。

理由が「いやぁ、この子凄い太ってるからねぇ・・・1本で効くかなぁ・・・11kg、11kgかぁう~ん。」「・・・・・。」(この時飼い主はダイエットさせようと心に誓いました。勿論良くなったねこちゃんは食欲がもどり元気でーす。)







そんな出来事があった2日後の朝。


予定通り父は護衛達数人と供に王都へ向かう、鎧に身を包んで準備が出来れば出立する手筈である。


私達子供や女性の場合移動手段は勿論馬車での移動になるわけなのだが、何分我が領地は山奥。

少々険しい山道であるため馬車で移動するとなるとより時間がかかってしまう為、父も護衛騎士達と同じく鎧を纏い自分で馬を操り王都へ赴くのだ。



今回は王へ謁見や何かの報告のみらしいので滞在期間も短いという事らしいが、王都へは早くて3日天候などによっては遅くとも5日で着く道のりなので遠く途中で野営をすることもあるので荷馬車には食料や野営に必要な道具諸々が積んであった。


そこに私はこっそり自分の作ったあの飴を丁度良い大きさの木箱の中へ割れないように細工をして閉め入れ、護衛騎士に父の荷物の近くにそっと隅の方において貰うようにしてもらった。

中を開ければメッセージカードにそれぞれの宛名を書いたのでどちらか分かるから大丈夫だろう。


護衛騎士には父には王都につくまで内緒にしてほしい事とディオス大叔父様と一緒に開けて欲しい、と伝えてほしいとお願いした。


勿論、快く引き受けてくれたので問題はないだろう。


後は運任せだ。

良くて飴を食べて貰え、悪くて子供の悪戯として怒られる、それか何かしらトラブルで物自体が破損してしまって終わるか・・・まぁその時は今回の失敗を次に生かそう。


それにお父様が領地へ戻る頃にはギリアから良い報告が出ると思っているし。



砂糖の件で現在ギリアは暇を見つけてはルル村へ赴き、ムペさんと一緒に実験を繰り返しているそうだ。

話しを聞く限りムペさんにもあの砂糖へ変化する現象や味、それの商品化についての可能性の話しを持ちかけたところ、大いにやる気らしい。


一番は損失額が大きかった核の廃棄がまさかの利益になるかもしれないという事実が大きいようだとあのギリアでもかなり引くほど前のめりに話しを聞いていたとのことだった。


ともあれ、ルル村村長もやる気になってくれたのでありがたいことだ。

1人でやるにもギリアも限界があるだろうし。


もう今の段階で既に報告出来る実験結果は割り出していると思うが、何せ廃棄してきたものを今度は調味料の1つとして扱うようにしようとするわけだから、どこか結果に見落としがないように父が王都から戻るまで結果や報告書をよりよく完璧にしてそれらを纏めて伝えようと考えているらしく。


実際、新しい食材に真っ先に走るあのギリアが我慢して第一発見者の私にもう少し黙っていてほしいというお願いをしたのだ。


勿論私は2つ返事で了承した。


時が来ればギリアとムペさん2人が報告していよいよ砂糖という調味料が世に知れ渡るきっかけになるのだ・・・いやぁ楽しみ楽しみ。


ただ1つ心配なのは・・・ムペさんがギリアのやる気に疲れてなければいいけど・・・結構ギリアって考えると没頭するタイプだし、元々彼自身騎士並みの体力馬鹿なところがあるからなぁ。



そんなことを思い耽っていると金属音と共に足音が近づいてきて振り返ると準備が出来たのであろう父とその隣を歩く母の姿があった。


ひゃわーっ!!鎧姿も格好いいよお父様!!素敵!!


黒い鎧に身を纏った父にうっとりしていると、父アドルフが微笑んで私の頭を撫でた。


「ティリエス、今から王都へ行ってくる・・・戻ってくるまでいい子で待っているんだよ。」


「はい勿論ですわ。お父様も道中どうかお気をつけて。」


「ありがとう。今回は早く戻ってくるつもりだから1週間後には戻る。リリス、入れ替わりにグリップ卿やヴォル卿数名がこちらへやって来る予定だ。彼らに屋敷の警護を頼んでいるから万が一はないと思うが・・・どうか留守を頼んだよ。」


「はい、アドルフ様もどうかお気をつけて。」

「それとティリエス。今度延期になっていた君の従者がやって来るからその心づもりでいてほしい。・・・今度は直々に私と御祖母様とで誰にするか決めてくるから時間はかかってしまったが、その代わり以前の事はないようにするつもりだ。だからどうかやってきた従者には暖かく迎えてあげて欲しい。」

「はいっ!勿論ですわ!」

「ありがとうティリー、ティリーは本当に優しい子で私も嬉しいよ。」

「その件は私も気にしてましたアドルフ様。従者の方は何人かもう候補が決まっているのでしょうか?」

「ああ、少し前に試験は受けて貰い数名絞ってあるからその中から決めるつもりだ。」


母の言葉に父は頷きながら答える。

試験というのはきっとこの前のあれだなと心の中で呟く。

勿論あの夜中にやってきた例の青年の事である。


彼が妙な時間に試験として自分の部屋にやって来た翌朝、父にその時の出来事を言おうとした。

彼が暗殺者並みの動きを見せたことに大いに驚き、そして都会ではそんなすげぇ闇スキル持ちの従者をつけておかないと都会の貴族社会は生き残れないのかという不安があったからだ。


だが言おうとして、ここで自分で待ったを掛けた。


言えばもしかして【失格】になるのではないのだろうか?


その言葉が頭に過ったからである。


もしかしたら試験の内容は護衛対象者に気づかれないように警護をするという事であれば、彼はバレてしまったのだから失格となってしまう。




いやでも馬乗りされたら大体の人間は気づくし私が言ったことで失格になったとしてもあの青年の自業自得なんだけどね・・・失格させて逆恨みでもされたら・・・おぅ、やっばいのでやっぱり黙っておこう。




ということで、私は結局両親やその他の大人達にも話さず黙認したわけなのである。



まぁ、今の私が言えることは・・・。


「そうなのですね!私、とても楽しみです!」


無邪気に笑ってまだ見ぬ従者に興味を示すこと、である。





『バタン!!』


と、大きな扉の開く音にほんわかな空間が一気に霧散した。

一瞬にして真顔になった父に私を連れ父の後ろにまわった母は私を庇う様に前に立った。


周りは護衛の者も剣の柄に手を置き父の左右で臨時体制をとる。


何々なんだ?

そう思っているとバタバタと誰かが慌てて入ってきたのがちらりと見えた。


「アドルフ卿!そこに居られたか!!」

「その声はヴォル卿か?」


見知った人の声に誰もが警戒を解いて父は彼に近寄った。


「どうした、そんなに慌てて。予定より早いが・・・。」

「すみません、このような無作法・・・私が早馬をっ・・それよりリリス夫人はおられますか?!」


急に母の名前を呼んだヴォルに今度は誰もがただ事ではないということを悟り、緊張が走った。

自分の名を呼んだことでどういう事が起こったのか理解し、リリスもまた険しい顔でヴォル卿に駆け寄った。


「けが人はどこですか!」

「もうすぐ仲間が運んできます。山賊と鉢合わせになり衝突することになりけが人が。こちらは軽傷ですが重傷者の市民が数名です!」

「行きます!連れて行ってください!」

「私も行こう。誰かメイド達を集めろ!村に行って医療の心得のあるものに屋敷に来るよう伝達と補助にまわりなさい。出立よりこちらが優先だ!」


アドルフの声がホールに響いたのだった。



いつも読んでいただきありがとうございます。

裏設定:勿論敏い読者の皆様はおわかりかと存じますが、父の言う試験と主人公の言う試験は大分違います。主人公は前作の出来事に対し、父の試験は祖母監修の元執り行った試験です。(勿論内容は教養、作法、礼儀そしてどのような人柄であるかです。なので従者候補たちは前回の払拭のためやる気メラメラのメイサさんのお家で現在ふるいにかけられている状態。)

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