私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(さて、不穏な魔人の国だけれども私は散策するだけである。⑰)
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は4/1(水)投稿予定です。
今更だがそうだ。
これだけ呪いの魔法が充満しているのに私達誰一人として体調不良を起こしてない。
それを意味するのは呪いの対象が私達ではないからだ。
とすれば必然とわかってくる。
「対象はこの王宮全員の人間ではなく魔人の人達ですわ。」
そこまで言い切ってティリエスはくるりと踵を返す。
「どちらへいかれます?」
「戻ります、グリカ様とグルド様が心配ですわ。」
「予想通り、呪いの対象が魔人達なら呪いに蝕まれない方法を考えませんと。」
「それならきっと大丈夫、その類にここの人たちは精通してますわ。」
「ただいま戻りました。」
急足で部屋に戻ったティリエスに部屋で眠りから覚めた弟達におやつを食べさせていたリリスが振り返る。
「お帰りなさいティリエスちゃん、どう?何か見つかりそう?」
おっとりと、けれど心配そうに聞いてくる母に対してティリエスは首を横に振る。
「いいえ、まだ。でもこの呪いの対象が魔人の方達だということがわかりました。お父様達は?」
聞き返すと母の返事を待たずに部屋の奥の扉が開く。
「あぁ、帰ってきたんだねティリエス。娘に怪我はさせてないな?」
後ろに控えているレイに問うと当然ですとレイは自信満々に答える。
「お父様、グルド様とグリカ様は?」
「なんじゃ?わしらを呼んだかの?」
ひょこっと父の後ろから顔を出して答えたグルドとどうして呼ばれたのか不思議な顔をしてグルド同様顔を出したグリカを見て安堵する。
そして改めて呪いの件で分かった事をティリエスは3人に伝えるとアドルフは成程と頷く。
「分かった、よく調べてきてくれたねティリエス。グルド様はどうですか?何か不調は?」
「そうじゃな・・・不調はないが、言われてみれば何かに攻撃をされておる気はする。」
元々呪いに強い体質な故、生まれてこの方呪いにかかりにくいがかかった事もないという。
グリカはというとハッとしたように首飾りを取り出す。
「もしかしたら母様のこれが私を守っているのかも。母様は呪いの影響を受けやすい人だったからこれにも呪いを受けないように細工してあるんだ。」
シナウスはすぐに鑑定の瞳を作動しそれをジッと見つめる。
「確かに、何か魔法のようなものが発動されてます。おそらくグリカ様のおっしゃっている事に間違いはないと。」
「一先ず安心という事か・・・しかし、何故魔人の人のみの対象なのか?」
それに言えばこの呪いの正体も分かっていない。
・・・忘却の呪いとは違うのか?
探し考えた結果不都合な記憶を忘却させるという呪いではないかと考えにいきついていたが、実際は自分が思っていた呪いの種類とは違う可能性に頭を悩ます。
何を思って彼らに呪いを施したのか・・・あ。
「あの、グルド様。グルド様の家系って呪いの耐性が強いんでしょうか?」
ティリエスの言葉にグルドはなんじゃってと聞き返した。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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