私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(さて、不穏な魔人の国だけれども私は散策するだけである。⑫)
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呪いっていえばーーー。
「大昔混乱を起こした魔法の一つだ。現在は一部の国を除いて禁忌とされている。」
アドルフが代わりにティリエスが思い出している事を口にする。
そう、大昔の戦争に多くの人の命と引き換えに疫病のように呪い魔法を振り撒きそれ以上の死をもたらした無差別殺戮を起こした事があると歴史書にも記録がある。
長い間厄災と言われた時代のほんの一部の出来事らしいが、それでものちの人に語られる程の恐ろしい出来事として話されているほどである。
でも、禁忌魔法を使われた可能性が高いといわれて誰もが驚いていないというのは不思議だけど・・・。
まぁティキは少なからず驚いているみたいだけどと思っていると誰かが手をあげる、オーガだった。
「唯一呪い・・・失礼、呪いとして使用を許可している国としては誰かをこう呪ってしまうのは許可しているんでしょうか?」
「そんなもん、許可しとらんに決まっておるじゃろう。」
オーガの質問にすぐさまグルドが言葉を返す。心なしか少しだけイラついているように見えるのは見間違いではないだろう。
「失礼な質問をしてしまいました。」
オーガも察してかすぐさま謝る。その態度に少しばかりイラついているが平静を装ってグルドは鼻を鳴らした。
「わしらが行うのは良い方向になるように呪いをかけるだけ、だが少しだけ良くなるぐらいいわば願掛けのように近い。人を呪うなんぞこの国に見つかれば死刑になるほどの重罪じゃ。」
そして死刑ではあるが死刑執行までの長い間重い辛い罰も与えるという。死刑執行宣告された日を喜び向かうほどの重い罪だというそれの内容も少しばかり気にはなったが空気を読んで聞かないことにしたが、ふとある事が気になりティリエスが口を開く。
「でも、お父様。お父様はその禁忌と言われた呪いを何処で受けたんですか?」
「あぁ、そうかティリエスは知らなかったね。実は君が生まれる前、呪いを使って国を暗躍しようとしたものがいてね、お祖母様に呪いをかけた者が居たんだよ。」
ん?・・・あ、もしかして。
「私の母、メイサは今こそ王城から離れてはいるが社交界では大きな権力者でね、邪魔だと思われたその者に呪いをかけられたんだよ。」
その犯人はもう処刑されて居ないから安心してほしいという言葉を聞きながら、ティリエスは妖精と言われていたあの時の出来事のことかと思い出す。
確かにあれも呪い魔法だった、まぁ私の魔法で倍返ししてやったけど。
内心フフンとドヤ顔をしているとふと視線を感じて後ろを振り向く。
「何ですか?レイ。」
「いいえ、別に、なんでもありません。」
おかしいな、この辺の話しはかいつまんで話した程度で知らないはずなんだけど・・・。
ニヤッと笑う彼に、なんだか見透かされているような気がしてティリエスは居心地悪い思いになりなりながらも前を向いた。
「あの時は、奇跡に近い状態で母を救ってくれたが今回は呪いは何処から起こっているのか見えもしないしもし本当に今回の件に呪いが関与しているのならどう対処すべきか・・・。」
まぁ確かに、あの時私がばーっと魔法返ししちゃったからねぇ対処も見えなけりゃどうにも・・・ん?
いや、そんなに深く考えなくても良いかも?
ティリエスはある考えが閃く。
そしてすぐさまある眼に変えた。
・・・ありゃまー、やっぱり真っ暗だわ。
いつか見た部屋一面真っ暗な煙の光景に、【鑑定の瞳】になって見つめたティリエスは父の推察は当たっていたと確信した。
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