私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(さて、不穏な魔人の国だけれども私は散策するだけである。⑥)
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「フフフ・・・ようやく私の事をお兄様と呼んでくださいましたねぇ。」
え?もしかしてずっと弟達に言ってもらうように言ってたの?・・・お兄様って。
満足そうに呟くレイの呟きをティリエスは耳にして驚いていると、同時にレイの呟きを聞いていたグリップが隣にいるティキにこそっと耳打ちする。
「ねぇ、レンレンのあれってさ。」
「・・・外堀、でしょうね。随分前からお2人には自分を兄と呼ぶよう懇々と言ってましたし。」
「・・・なんか心なしか2人とも嫌そうな顔してない?」
「実際ティリエス様を取られるように思えて嫌なんでしょうね、本当大人気ない。」
「2人とも何をコソコソ話してるんですかねぇ?」
互いにコソコソ話をしているグリップとティキに視線をやるが2人は誤魔化した。
幼い弟達を抱き込むような考えは賛同できないが、自分たちの中で1番強く対処ができるのは彼だというのは理解しているので2人はアドリウスとリドルフに賢明な判断をしたとそう思うようにした。
「大丈夫です、きちんと貴女達も守りますかねぇ、このお兄様がねぇ?フフフ。」
「・・・・・・あい。」「・・・あーい。」
「・・・そのようにしょげなくても、お2人も私ぐらいに大きくなればお強くなれますよ。」
それまで周りの強い者を利用すれば良いと2人の頭をポンポン撫でながらまともな事を言ったレイにグリップとティキが心底驚いていたがレイは無視をした。
「え?レイっていつの間に弟達と仲良くなっているの?」
ティリエスにはグリップ達のやり取りが聞こえていなかったので弟達とレイのやり取りに対して驚く。
レイはあまり弟達と一緒におらず私といる時間が殆どだったからである。
「さぁ?少し前かー・・・もしかしたら今かもしれませんねぇ?」
「はぁ?」
よく分からない返答に首を傾げるがレイは思い出したように今度はアドルフの方へと向かう。
「旦那様ぁ、少々私にご提案があります。」
「・・・何だ?」
ほんの少し眉を顰めたアドルフが小さく返すとレイはアドルフの耳元へ向かう。
「うわ、アドルフ卿嫌そう・・・。」
「実際嫌なんでしょうね。」
すぐにまた眉間に皺を寄せたアドルフの顔を見てつぶやいたグリップの言葉に冷静にティキは返す。
「ーーーーっていうのはどうですか?」
話し終えたのかレイがアドルフに意見を求める。
聞いたアドルフは相変わらず眉間に皺を寄せたままだが、レイの提案が良かったのか黙ったまま考えていた。
「ねぇレイ、お父様になんて言ったの?」
気になったティリエスがそう問えばレイはニコリと笑みを向ける。
「ここをどうやって打破するかですかね?まぁ、お嬢様達を別行動にという選択するよりは一緒に行動をするという選択肢を取るならば、この案が最善だと私は思いますけどね。」
何処か確信めいたレイを見た後父の方を向けば父は父で何かを決めたようであった。
「レイ、お前の案に乗ろう。オーガ、少し頼みがある。レイ、素早く始めてくれ。」
何を?とよく分からないメンバーは首を傾げる。ティリエスもその中のうちの1人であったがレイに声を変えられる。
「さぁ、お嬢様。労働のお時間ですよぉ。」
「・・・・・え?」
思わず声が出た。
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