私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(さて、不穏な魔人の国だけれども私は散策するだけである。④)
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えぇそうですとザフは即座に頷く。
「グルド様、グリカ様は聖国にて暗殺されたという情報が出回っています。その主犯は王家の血筋を持ち王家を転覆させようと目論むルーザッファ公爵家が主犯だと。」
ザフから出た言葉に思わずティリエスはため息を吐く。
要は王家を乗っ取るためにグルド達を殺して混乱を招いたっていう事でしょう?そんな事思った事もなければむしろのんびり毎日を過ごす未来から1番遠ざかるではないか!
ただでさえ今でも忙しい毎日を送っているのに?私や両親が過労死になる事になる未来は嫌なんだが?
「・・・鎖国状態な国に王に絶対忠誠を誓ってしまう民・・・やられたな。まさか、そこまで罠を張っていたとは。」
これにはアドルフも予想していなかったのか苦い顔をする。
「我らのように冷静な者達だけなら貴方方に危害を加えないでしょうが、皆が皆そうではない。王の力で彼を王と判断している者は噂を信じているだろうし、別種族という存在でさえ貴方達は奇異な存在だ。何か変に勘繰られれば危険な事に巻き込まれる可能性もゼロではない。」
「それであれば、グルド様を先頭に共に行動すれば噂は偽りであったと思うのでは?」
「そんな簡単な事ではないだろうな、共に居れば居たでグルド様達を拘束し人質としているのではと曲解する輩も出るだろうし、現王派の人間からの情報は広まりやすいだろう。」
「いっその事帰りますか?」
危険を感じてか、それとも面倒になったのかオーガがいつものように飄々とした様子で口にする。
それを聞いたグリカは身を固くしたがアドルフが彼女の背中をポンッと叩く。
「大丈夫だ、ちゃんとやってから帰るよ。それに、こうなる事も視野に入れて私達はここへ来たんだから皆帰ろうとは思っていないよ。」
そう、充分話し合いを重ね私達はここに来る事を選んだ、弟達も小さいながら理解してここに来ている。
ティリエスは父の言葉に頷いているとオーガが観念したように息を吐く。
「分かってますよぉ、ちょっと言ってみただけです。でも、どうするんですか?正直ここにもスパイ紛れ込んでいるでしょうし、すぐさま情報は渡ってしまうと思いますよ?」
「その心配は無いな。」
すぐさま返事をしたアドルフは扉を見やる。
入ってきたのはシナウスとグリップ、そして数人無惨に引きずられながら入ってきた。
「これで全部か?」
「はい、スパイ行為の人間はこれで全てかと。」
「シナウスがきちんと見てくれたから間違いないよ〜、それにこれ。」
気を失っている奴らを乱暴に地面に伏せたグリップは手に持っていた紙をアドルフに渡す。
「密告書か、ご丁寧に事を起こす日時まで書かれているな。」
「気絶する前に本物か調べましたから本物かと。」
シナウス、相変わらず仕事が早いよねぇ。
ティリエスは箱庭の頃を思い出し、改めて彼の有能さを理解していると右肩を叩かれる。
勿論、隣にはレイが立っていた。
「私はもっとすごいですよ?ちょっとしてきましょうか?」
いや、あんた今にも殴り込みしそうだから大人しくしててよ。
「あ、先輩!私も頑張るので連れて行ってください!」
イヤイヤティキも一緒に行ったらダメだって!っていうかだんだん君も好戦的になってきたよね?誰の影響??
2人が何に刺激させられたのかとティリエスはため息を吐いた。
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