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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(村人候補達から村人達へとなった彼らは私達には無いものを持っていました、それは技術です。⑭)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は申し訳ありませんが7/28(月)投稿予定です。


何だこれ?見たことがないな。大きさはまちまち・・・でも、大体テニスボールぐらいかしら?


「トリシー、それはもしかしてスライムの残骸じゃないか?」

「スライムの残骸?」

何だそれ、初めて聞くなとギリアの方を見つつ、ふとある事に気がつく。

「ギリア、トリシネートとのことを愛称で呼んでるけど仲良かったんですか?」

「そうよ〜、アタシ達マブダチなの。」

代わりにトリシネートが答えるとギリアは小さく誤魔化すように笑う。


「えぇ、実は以前から交流があって次第に仲良くなりました、今では気のおける友人です。」

「へぇ〜いつのまに。」

「ふふん、アタシは社交辞令ができる馬なの、結構友達多いんだから。」

胸を張るように首を長くするトリシネートにコミュ力高いなと思いつつ、話しを戻す。


「で、この球はスライムの残骸っていうんですか?」

「そうです。お嬢様は初めて聞くと思いますがーーー。」


ギリアの話しにティリエスは驚く。

どうやらこれはスライムの種類にいる攻撃性が無い人に無害な種類がおり、それの残骸だという。特徴は白く半透明な色をしており、彼らは腐敗したものなどを好む。

そこで目をつけた人間は彼らに下水路や排泄先に住処を与え、餌とするそれらを彼らが食し綺麗にするという浄化サイクルを行っている、そんなスライムが居るのだ。

一体から数体分離し増やしていくので絶滅する事はなく、かといって永遠に生きるわけでもなく、寿命が迫った彼らは最後硬質化し崩壊する際この丸い石の様なものを生み出すのだ。


「それがこれ?」

「はい、でもこれが先ほどの水とどう関係しているのか私には分かりませんが。」

「それはアタシが言うわ。」

トリシネートが口を開く。

「これ、変哲もないやつでしょ?でもね、何でか水に触れるとあの、シュワシュワした泡が出て水があんな泡風呂になんのよ。すごいでしょう?多分これはあそこに生息するスライムから出来たやつだからばっちくないわよ?」

そう言って器用にティリエスの持っているそれを口で器用に加えると、自分の桶の中に入れた。途端ぶくぶくと泡立ちティリエスは釘付けになる。


「すごい!確かに泡が出来るわね。」

「でしょう?もっと褒めて良いわよ?」


トリシネートが使っている桶の飲み水が溢れて更に泡立ち続けるのを見て、ちょっと入れただけでこれだけの炭酸が出るなら量を調節できるようになれば、ひょっとしたら良い商品が出来るのではないかとティリエスは胸が踊る。

「トリシネート、これってまだあるの?」

「そうね、泉の場所に行けばわんさかあるわよ。」

「ギリア。」

「はい、お嬢様。向こうへ行って調べれば良いんですよね?」

ティリエスが言う前にギリアは返事をした。




いつも読んでいただきありがとうございます。

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