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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(村人候補達から村人達へとなった彼らは私達には無いものを持っていました、それは技術です。⑫)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は7/21(月)投稿予定です。


炭酸水ーーー。

前世では良く店に売られ、なんなら手軽に炭酸水を作り出す装置を作ってしまうほど身近にあった飲料水の一つである。

しかしこれが何故今世では見かけないのかーーー。

「よく見つけられましたね、凄いですギリア!」

「いやぁ、たまたまですけど・・・しかしお嬢様、本当にこれを使うんですか?その・・・一度沸かして使用するんですよね?」


そう、この世界、というか私の居る国では炭酸水どころか水をそのまま飲む習慣が無い。

理由は様々だが、一番は井戸水によって病気の蔓延による事実のせいだろう。

そしてその次は水は硬水が殆どで、水だけだと独特の味がある。


子供に水を飲ますよりアルコールを飲んだほうが良いと村の風習になるぐらいなのだ、それだけ水に我々は

馴染みがないのである。

まぁでもそれは前世でもそうだったから驚きはしない。何なら炭酸水が出来商品化させたのは私が生きていた時代から約200年ぐらい前の事で歴史は浅かった。

でも、だからこそ確信している、絶対これは誰もが飲みたい物に変わるとーーー。



紅茶とか麦茶、レモネードといった果実水は水を一度加熱煮沸するから受け入れてくれたけど・・・さて、どうすれば良いか・・・。

「お嬢様?」

「あぁ、ごめんなさい、ちょっと考え事をしてましたわ。ギリア、今回これは加熱しませんわ。加熱してしまうと

せっかくのこの泡が全て抜けてしまうもの。」

「え?じゃぁやっぱりそのまま使用するんですか?」

「うーん・・・やっぱりギリアでも抵抗あります?」

予想以上の歯切れの悪さにティリエスはギリアの様子を伺いながら聞いてみるとギリアに歯切れの悪い返事が返ってきた。

「率直に言えば、そうですね・・・腹下さないかどうか心配にはなりますね。煮沸をしないことにはそのままで飲もうとは思えないです。」

「そうかぁ・・・ギリアでもそう思ってしまうんですね。」

「えぇ、何より水浴びしていましたから飲むのはちょっと・・・。」

「そう、水浴び・・・ん?水浴び?」


今聞き捨てならない言葉を聞いたような気がする・・・。

そして、これを教えてくれた人物が誰か分かったような気がする・・・水浴びなんだもんなー。人、人じゃないけど・・・まぁそれは置いておいて。


「えぇ、教えてくれた奴がすでにそこを水浴び場にしているんで飲むのはダメかと・・・。」

「そう、・・・ギリア、可能でしたらその教えてくれた方に話しを聞くことはできる?」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーー



「えぇ?あの泡風呂の事?勿論、アタシが教えたわよ?」

それならばとギリアはその教えてくれた本人が居る場所まで案内してくれた。

そしてやっぱりかとティリエスは目の前で草を美味しそうに食べている彼を見ていた。


教えてくれたのは自分の相棒であり美に余念がない馬トリシネートであった。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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