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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(第一村人達候補はどう考えても訳ありです⑨)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は4/25(金)投稿予定です。



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「あら?それじゃあ結局、エルアル君が何をしているのかはお父様にしか分からないのね?」

エルアル卿に義手を頼んで早4日経った。

あれ以降慌ただしい日々を送っていたが、その甲斐もあり救助者達の回復は劇的では無いにしろ順調に進んでいった。

一時、本当に助かる可能性が低いと思われた小さな子供もいたがそれも無事峠を越え回復の兆しが見え始めたことを、今目の前で薬の確認をしている母から聞いた時は皆で安堵した。


それだけ周りは忙しく慌ただしかったからねぇ。


残念ながら自分はあれから蚊帳の外であった。

理由は濁されたままだが、子供には見せられない状態であったのだろうとティリエスはそう解釈している。


技量(スキル)があるから全然普通にしているけど、本来なら子供が見たらトラウマになるよね普通。

洞窟の中にいた彼らの姿を思い出したティリエスはそんなことを思いながら、先ほどの母の質問の事を思い出し首を縦に振る。

「勿論義手のことをしていると思うんですけど、お父様が何か頼んでましたからきっとその件での同時進行で部屋に篭っているのではないでしょうか?」


そう、あれからエルアル卿は家に帰らず、我が屋敷のある部屋に篭っている。

食事を運んでいるメイド達に聞けば、中で何か作業の音が聞こえるので義手の事を急ピッチで進めているようだ。

昨日エルアル卿がお風呂行くがてら鉢合わせたら、えらい隈が出来ていたな。

確かに義手を頼んだことは頼んだが、寝る間を惜しんでまで急務をお願いしたわけではないのだが・・・。


あまりの顔色にティリエスは心配して彼に大丈夫かといえば、彼は大丈夫と言いつつも頼み事がキャパオーバーギリギリなんだと悪態もついていた。


確かに私の頼んだ件も結構負担が大きい事だけど・・・加えてお父様の件だよね?本当、一体お父様は何を頼んだのかしら?

考えても見当付かないでいると、母の掛け声が聞こえた。


「用意できたわ。ありがとうティリエス準備手伝ってくれて。」

「いえ、お母様の手伝いが出来て良かったですわ。」


頭を撫でられ、ティリエスは褒められたことに喜んでいるとふと母の手が止まった。


「そういえば・・・。」

「どうかされたんですか?」


何かを思い出しリリスが考え込むので、どうしたのか気になっていると、リリスはまたティリエスを見やる。

「ティリエス、今日は私と一緒に教会に行ってもらいたいのだけどどうかしら?」

「教会にですか?」


どうして急に??


教会に行くということは彼らがいるということ。今まで許可が降りなかったのにどうしてという疑問が生まれる。

「患者の人も落ち着いているし、少しの時間ならティリエスが行っても大丈夫と思うの。実は貴女にも会ってほしい人がいるのよ。」

「会って欲しい人?」

「そう・・・なんていうか、なんか知っている人なのかしら?っていう女の人がいるのよ。」


はて?どういうことなのか?ぱっと見た感じは初対面な人達だと思ったけど?


「何故かその人、私にだけは挙動不審なのよフード被ったままだし。で、昨日ねフードからちょっとだけ横顔が見えた時に私会ったことがあるかもしれないって思ったの。でも思い出せないのよね?」


成程、それでもやもやされていると・・・ふむ。


「そういうことでしたら、お邪魔にならなければ私もその人に会ってみたいですわ。」


そこまで言われたら私も気になるしね。


リリスの言葉に興味を持ったティリエスは二つ返事をした。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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