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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(第一村人達候補はどう考えても訳ありです④)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は4/14(月)投稿予定です。



そうして双子達と穏やかに過ごして、迎えた翌朝ーーーーーーーー。


「あれ?パンの配達って今日はエルアル卿でしたの?」

双子ともう少し幸せ睡眠という名の2度寝しようといていた矢先、ティキから遠慮がちに起こされ開口一番に客だと言われた。

こんな朝早くから誰だよと思いつつも渋々対応するため着替え向かえばそこにはエルアル卿が座っていた。

彼の座っているソファにはいつもイストが使っている朝我が家にパンを持ってくるかごが置いてあることから、今日配達をしたのは隣に座るエルアルだと推察する。


朝からなんだか難しい顔をしているエルアルに首を傾げつつもティリエスは向かいに座った。


「こんな朝早くから一体どうされたんです?あ、それより朝食は食べまして?もしよければ一緒にどうです?」

「朝はエヴァイス達と食べてきたからいらない。」


え?・・・もしかしてパン屋だから早いのか?まだ7時過ぎたところだけど。


もう既に朝ごはん済み宣言にティリエスは驚きつつも、この領地唯一のパン屋であるエヴァイス達は早いのかもしれないと頭の中で過ぎる。


「ではすみませんが朝食食べながらで。せっかく焼きたてのパンを持ってきてくださいましたし。」

そういうと待機していたメイドが目の前に皿を置いていく。

本当は双子と一緒に食べるはずだったが、仕方ない。それに彼らはまだ夢の中である。


まぁまずは朝食を食べませんと。

切り替えて朝食がまだなティリエスは無作法ではあるが朝食を運んでもらった、ワンプレートの皿の上にあったパンを一つ掴む。

まだほかほかと暖かいパンの存在に作ったエヴァイス達そして暖かいうちに運んできてくれた目の前にいるエルアルに感謝しつつ一口にちぎり口の中へ放り込む。


・・・うまぁ。レーズンが良いアクセントしてますわ。


程よい小麦の味とバターの風味とレーズンの甘味が合わさってちょうど良い。

エヴァイスさん、また腕を上げましたね・・・それはそうと。


ティリエスはチラリと目の前にいるエルアルの方を見る。

はて・・・なんでこんなに不機嫌な顔というかなんかこう苦虫を噛んだような顔なんだろう?


エルアル卿がこんな風な表情を作っている理由が思い当たらないティリエスは内心首を傾げつつ、食事を続けていると呼ばれたのでティリエスは手を止めると、変わらず何故か微妙な顔のままの彼がそこにいた。


「不敬になるけど言っていいか?」

「え?・・・まぁどうぞ?」

「お前・・・馬鹿じゃないのか?」


おっとー何故かここでおバカ扱いされた。っというか皆さん、ちょっと睨まないであげて!

主人を馬鹿呼ばわりされ、周りにいたメイドや従者達は一斉に冷たい目をエルアルに向けた。

その視線を気にすることもなくエルアルは言葉を続ける。


「なんで得体の知れない奴らに手を貸してるんだよ。」


・・・え?これはもしかして心配されてる?

彼の言葉にティリエスは目をぱちくりさせた。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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