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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(何故彼らがここにいるのか順を追って説明しよう!㉖)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は3/21(金)投稿予定です。


母達と村人達の視線から外れたのを見計らって認識阻害の魔法を自分と4人に施す。これで母達にも今から探る相手にもバレにくくなる。


さて、入ってみますか!


シナウスを先頭に森の中へ進みレイは私を抱え、私達の後ろにグリップとティキが周りに警戒しながらついていく。


「随分静かな森ですねぇ。」

「多分森の中に満ちている魔力が濃いからだと思いますよ。」

「ティキにはそういうのもしかして分かるの?」

「はい、エルフの血の者は元々自然の魔力の流れや状態に詳しいそうです。私は混血ですがやはりエルフの血のせいか肌でそういうのは分かります。」

「へぇ〜私の場合【鑑定の眼】にならないと分からないけど、エルフは分かるんだね。」

さすが別名森の民と呼ばれている種族だなと納得する。

「はい、私はエルフの血が混じっていてよかったと思っています。お嬢様のお役に立てますから。でも、本当ここの森・・・といいますか領地全体の森はすごいと思います。他の領地に比べ凄く森が元気で豊かだと、エルフの皆も言ってましたし。」

「森が元気なのは良い事だけど・・・はて?でもなんかしたかな?」

覚えがないティリエスは父の方で何かしていただろうかと考える。土砂災害も考えて森林状態を調べて何かをしていたという話しも聞いていないし、やはり思い当たることが無い。

「でも、ここ3年前に比べると見違えるほど変わりつつあるんですけどね。森もですし、畑もそうですけど。」

「そうなの?でも何も・・・あら?」

前の方で地面がポコポコと数にして20個ぐらい盛り上がっているのが見え一行は足を止める。

「あれなんでしょう?」

「罠・・・というわけではなさそうですねぇ?」

不思議に思っているとそれはぽこっと盛り上がっているところから顔を出しすぐにその正体が分かる。


「あ!ミミー隊長達じゃないですか!」

ひょこっと顔を出してきたのは見た目はミミズのミミー隊員達である。

ミミー隊員達はティリエスの声が聞こえると、にょろんと胴を高く伸ばした後くの字へ一斉に曲がった。

敬礼である。

「皆様、あれから散り散りになってしまって心配していたんですのよ?今皆様こちらにいらしているの?」

ティリエスが問いかけると一瞬動きを止めた隊員達だったが、一斉にフルフルと横に振ったのでどうやら違うらしい。

「そうなんですのね・・・でも、お元気そうで良かったわ。」

そう言うと隊員達はまたビシッと敬礼して地中に潜って行った。どうやら彼等は彼等で何か行動しているらしい。


「行ってしまいましたね。」

「ていうかティリエスちゃんよく言っていること分かるね。皆ミミズだよ?」

「なんとなくですけどね。まぁ、一番は元気そうで良かったですわ。」

「なんとなくで分かるのか・・・ん?」


グリップがなんとも言えない顔をして言葉を返していると今度はグリップが何かを見つけて、シナウスより前にでた。

「どうしたんですか?」

「・・・今度は本当に罠だわ。」


もう少し先の所を指差す。見れば地面を穴を掘ったような後と何か細工してあるような痕跡がそこにあった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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