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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(何故彼らがここにいるのか順を追って説明しよう!⑮)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は2/20(木)投稿予定です。



ティリエスの誕生パーティーを主催してから4日後ーーーーーーーー。


招待客を全て送り届けた後、ティリエスは領地へ移住したいと考えている3人の内、イーチャ司祭とブジョラ司祭を呼び寄せていた。

勿論、両親には外出することは伝え済みである。


「そういえば、シナウスは今度はいつ頃帰ってくる予定なのレイ?」

出かける準備をしながらレイは言われた事について思案する。

「あぁ、彼でしたら次は10日ほど西の領地のご令嬢に魔力について家庭教師として教えにいくと言ってましたねぇ。」


そろそろ自分達も魔法について基礎を固めなければいけない時期になる。ちょうどアステリアも魔法について教えて欲しいと言われたのでその役をシナウスに頼んだ事がある。

私が教えるわけにもいかないし、かといってティキに1人で王都に行ってもらうのはハードだしレイは断固拒否。

一応グリップも魔法は使えるので教えられることは教えられるが教えが感覚で教える、つまり下手だったのでシナウスが一番適任者となった。


それで彼に頼んだら当たりだったんだよね分かりやすく丁寧で教え上手だった。そしたら国王がアステリアの自慢話からシナウスの存在がバレて、うち以外の公爵家達が彼の評判を聞きつけて彼に子供の臨時家庭教師を頼むことになったんだよねぇ・・・私の傍を離れるからシナウスも最初渋ってたんだけど、まぁ最後は結局私が頼んで折れてくれたんだけど。


何故なら前世で起こったそう遠くない未来の戦争のことがあったからだ。

戦争を引き起こそうとは露も思っていないが一度目の未来はたくさんの人が亡くなる大きな戦争が起こった。なら魔法を今後の事を考えて、教えて損はないだろうととの判断だった。

もし、戦争が起こってしまったら、私達も兵達を指示し時には領民を守らなくてはいけないのだから。

・・・戦争なんて起きてほしくないけど。


「シナウスには帰って来た時改めてお礼を言わないとね。」

「お嬢様がする必要などないんですけどねぇ。彼らが頼んだんでしょう?」

「そうは言っても最後に私もシナウスに頼んだんだから。ま、それはそうと準備もできたし行きましょうか。」


準備が整い屋敷から出ると、門の前にはすでにブジョラとイーチャの2人の姿が見えた。

「お待たせしました。」

「いやいや、ちっとも待っとらんよ。」

「ちょうどぐらいでした。それで私達に用というのは?」


早速本題を聞いて来たブジョラにティリエスはとりあえず先へ進もうと声をかけ4人はそのまま道を進んでいった。

「どこへ行くんじゃ?」

「今から麓の村に、実は今回呼んだのは2人の住まいの事なんです。」

言われて2人は納得する。

「今は部屋を借りていたからのぉ。そういえばあの時いた彼は?」

「彼は暫く弟さんの部屋を借りるつもりだそうです。それで話を戻すのですが、2人は教会の建物をまぁいわば仕事権住まいとして使いたい、という事であってます?」

「えぇ、どんな状況になっても神の元で祈りこの地に住む人々の役に立てるのならこれ以上の理想はありません。」

「うーん・・・そう言ってくれて嬉しいんだけど・・・。」


歯切れ悪く言うティリエスに2人は不思議そうに見る。

「実は移住の件でどうしようかと悩むことが実はあったんです。」

「それは一体・・・?」

「見れば私のおっしゃった事が一目でわかると思うんですけど・・・その、教会は一応領地にあるにはあるんですけど・・・この建物です。」


場所に到着しティリエスが指差すその先を見やる。


草は生え放題木は伸び放題、壁はひび割れ剥がれた箇所に、屋根には所々草が生え苔も見える。極めつけに大きめの扉は歪んでいるのか隙間が見える。

その建物を見て2人は思わずティリエスを見るとティリエスは恥ずかしそうに顔を逸らしていた。


「すみません・・・建物の管理まで行き届いていないんですけど、それでもここに住みますか?」


移住についての一番の問題をティリエスは2人に打ち明け再度移住の有無を問いかけたのだった。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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