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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(何故彼らがここにいるのか順を追って説明しよう!⑬)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は2/12(水)投稿予定です。


「あ、貴方達には大人のプライドというものは無いんですか?!」

男が4人がきっちり綺麗な土下座をする姿に驚いたティリエスは辞めさせる事よりも思わず叫びに近い声で言い放つ。

彼女の言葉にオーガは頭をあげる。


「プライドですか?・・・確かにプライドは持ち合わせていますけど、別にティリエス嬢に頭を下げることぐらいなんでも無いですよ。」


え?それって私に土下座したところでプライドには傷つかないっていう意味?

どうでもいいという意味ということだろうかとそれはそれでちょっと複雑な気持ちでいると、私の表情を見てかオーガは「違う違う」と手を横に振る。


「寧ろ貴女には頭が上がらないと思っているのでティリエス嬢に頭下げても腹立つ感情など全く起きないという意味です。まぁ、他のただの地位の高いクソガキであれば話しは別ですけどね。」


というか貴方の場合公爵家の出だからそうそう子供に頭下げることはないんじゃない?ていうかそれ以上の上の身分になると王族じゃない?え?不敬罪に当たるかな?


ここにアステリアがいなくて良かったと思いながらティリエスはオーガの言葉を聞き流すことにして、他3人にも顔を上げてもらう。


「とりあえずどうするかは置いておいて。なぜこのお二人がここに?あと、オーガさんはここの領地の移住したいわけじゃないですよね?だとしたらオーガさんのお願いというは司祭様達のことになると思うんですけど・・・ただ、そもそもどうしてあまり関わりがないオーガさんが彼らのことでお願いしてきたんです?」

「その通りです、ティリエス嬢。何せ私には他にも帰る場所もありますし、まぁこう見えて忙しい身なんで実家の方が動きやすいですからねぇ。」

「でしたらどうして・・・。」

「話せば少々長いんですけどねぇ・・・、まぁ話さないと説明も出来ませんし。ほら、この前言ったじゃないですか、私にも少々気になる女性がいると。」

「え?・・・もしかして教会にいた時ですか?」


確かにそんな話しがあって正直オーガさんにロックオンされている女の人の事を内心心配したが、もしかしてその女性と何か関係があるのだろうか?


「ちょうど教会で商品のことで立ち寄ったんですよ。で、その時ちょうど審問が終わった頃でしてね。結果は一度はブジョラ司祭を教会から監獄送りという罪を言われたらしいんですが、イーチャ司祭の地位剥奪を条件にブジョラ司祭の刑罰を軽くしてほしいという申し入れをしたんです。でも、なかなか上に胡座をかいている彼らは首を縦に振ろうとしない。そんな様子をただ私も傍観してたんですよ。そうしていたら、彼女が名指しで私を呼んだんですよ。珍しい事もあるものだと思っていたんですがね。そしたらその人笑顔て言ってきたんですよ。例の件を承諾する条件でこの2人を被害者である貴女の領地に住まわせなさい、説得してみなさいって。」

「はぁ・・・それでオーガさんに。」

「まぁ要は首を縦に振らなかった奴らの説得材料が欲しかったんですよ。」

そう言ってオーガはブジョラを見やる。

「彼が貴女にしたことは多かれ少なかれ領地の人間は知っている。そして被害者の当事者も居る、住めたとして彼等に居場所はないかも知れない。そんな場所で永住し、幸せに彼等は暮らせないだろう、女神や教会を冒涜した罪を死ぬまで償え!・・・ってね。」 


えぇ、そこまで言われたの?今までの遺恨でもあったのかな?まぁ当事者達の事を知らない私が口に出すのもどうかと思うし・・・あれ?


「あのオーガさん、そういえば今まで聞かなかったので知らないんですけど、その気になっている女性というのは・・・?」

「あぁ、そういえば言ってませんでしたね。現法王ですよ。」

さらっと爆弾落としてきやがったなこの野郎・・・。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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