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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜

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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(何故彼らがここにいるのか順を追って説明しよう!⑩)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は2/5(水)投稿予定です。



「じゃぁ本当に出来ないって事?ティリエスが面倒だから思っているだけじゃなくて?」

「・・・だからそう言っているじゃないですか。」


アステリアにティリエスは脱力感を感じたままそう返す。

・・・面倒くさいなと思ったのは事実だけどな。


「まぁ空間魔法での生き物の移動なんてそんな大それた事なんて、夢物語だよねぇ。」

「グリップさんの言う通りかもしれません、でも、もし人じゃなくて物の移動だけでも早く届けられることが出来たら物資に困っている村や町の助けになる、そんな事ができればそれは凄くて素敵な魔法なのかもしれませんね。」


凄くて素敵な魔法・・・かぁ。


どこか残念そうに言うティキの言葉を聞いていたティリエスはふむ・・・と思案顔になる。

本当に困った時に皆が平等に助け合う精神があれば問題ないが、やはり残念な事に自分が良ければそれでいいという人間も少なからず居る。物資だけの輸送だと、それこそ強奪が起こったり物資を使って金儲けに走る人間の可能性を考えないといけない。ティキの言う不足の事態が起こった時にはやはり、その場で公平に物資を供給でき、且つ管理できる人材の派遣も急務である。

領地や国境問題とかその辺りの問題もあるから転移魔法なんか早々に設置なんてできないと思うけど、でももしそう言うものができた時は人も一緒の時に転送しないといけない。

となるとやっぱり人も転送できるようにしないと無駄になる。


「・・・・・・・・・・・・・。」


まぁ、方法があるにはあるんだけど・・・どう考えても作り上げるには私1人では限界があるんだよねぇ。


明日は早いのでこのままお開きという流れを聞き流しながら考えているティリエスの後頭部をジッと見つめながらレイはニヤリと笑っている事に本人が気づくはずもなくーーーーーーーーーーー。





そして清々しい翌日の朝、ティリエスは今回の主役である誕生パーティーの準備の為朝から部屋の中にいた。

主役だから楽しみの為に部屋で待っていてというのは口実で、時間が空いた時に自分の準備をするから勝手にうろうろしないでここで待機するように言い渡されているというのはティリエスは既に理解しているので、大人しく部屋の中にいた。


因みにアステリアも何やら準備があるそうで、ここにはいない。

「・・・いやー、忙しくても困るけど、暇すぎても困るんだよなぁ・・・。」

レイ達も出払い暇を持て余しながら1人ごちる。


座っているソファの前にある机の本を一つ引っ張り出してパラパラと本を捲るが興味を失い、本を閉じる。

「いやー・・・頭では分かっているんだけどなー。」


どうしても昨夜の話しに出てきた転移魔法について、一度は無理だと判断したティリエスだったがどうしても考えてしまう。


理論上では可能なんだよ。多分、時間も高い材料もお金もいるって分かっている分・・・うーん、いやでもなぁ。

目立たず静かに過ごしたい手前、もしこの分野に手を出せばどうなるかなどわかりきっているティリエスは思い悩むがティキの言葉と彼女の表情に気持ちが揺らぐ。


だって作ることができたらさぁ・・・。

「要は部下に凄いって思われるってことでしょ?」

仲間であり、自分の専属メイドである彼女であるティキがここで主人である私が凄いことをすれば尊敬されるという事になる。

ずっと踏ん反り返っているだけの主人とは思われたくないし、実際ティキの言った事に共感したしなぁ。


どうしようかと思っているとノック音が聞こえティリエスは思考を止める。


あれ?もう準備かな?言われた時刻にはまだ早いんだけど。


そう思いながら入るように言うと、ドアの前に立っていた人物を見てティリエスは思ってもいない登場人物に目を丸くした。






いつも読んでいただきありがとうございます。

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