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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第8章〜魔人領編〜
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私が3年間領地から出られないつまり出禁状態だったあれやこれやそれ。(何故彼らがここにいるのか順を追って説明しよう!➁)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は1/17(金)投稿予定です。


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同時刻、不穏なある国とは別の国、聖国アストレイア。

その国大昔の厄災の時、封じた大きな瘴気から国を守るためにとその土地の監視役であり殿を務める役を仰せつかった北の公爵ルーザッファ領では、今日は誰もが祝福ムードに包まれていた。


「・・・では皆さんよろしくて?」

村の子供達、そして自分の双子の弟達の前に立ったこの領地の令嬢であるティリエスは少し緊張した面持ちで問いかける。

「女神様大丈夫だよ!いっぱい練習したもん!ねぇ!ルーラ!」

「こらっ!トーラ!ごめんなさいティリエス様。」


数年前からここに住んでいるエルフの子供であるトーラとルーラ。いつものようにティリエスの事を女神様だと言いはしゃぐトーラを嗜めるルーラの姿に、いつもの光景だと誰もが笑みを浮かべ緊張していた身体の力を抜く。

それはティリエスも一緒だった。

「そうね、いっぱい練習したものね。後は2人を祝福するよう心をこめて歌うだけですわ。」

「その通りですわ、ティリエス様。」

振り返るとピアノの前に座る女性に声をかけられる。

「あれだけ、たくさん子供達は練習してきたのですから。お嬢様の弟であるアドリウス様やリドウス様だってすごく上手に歌えるのですから。」

女性に褒められた双子の弟含め子供達は誇らしげに胸を張る。

その光景にそうねとティリエスは相槌をした。


「では、皆さん。準備はよろしくて?」

大きく頷いたメンバーを見て、ティリエスは持っていた指揮棒を持ち掲げると、伴奏者である女性に合図を送った。

演奏が流れ子供達が歌い出す。

ティリエスはチラリと後ろを振り返る。そこには教会の長椅子に所狭しと座る領民達の姿があった。

その後前を見た時教会に響き渡る子供達の祝福の歌とまだ新しく、新しい木の香りに包まれながら教会の壇場である聖壇で待つ1人の男性を確認する。

緊張した面持ちで待つ彼は司祭と共に扉のをじっと見つめていた。


扉が開き光が差し込む。

そこには父である男と一緒に花嫁衣装を見に纏った女性が立っていた。

バージンロードである。

そう、今ここで一組の夫婦が誕生する目出度い瞬間である。


新郎であるエヴァイスは花嫁であるイストを見つめる、そんなエヴァイスにイストも幸せそうな顔をしたが咽び泣くイストの父親のようにイストは呆れ顔をして背中を叩いた。

ゆっくりであるが長椅子に座る領民達の間を歩き通る。

誰もが祝福し、誰もが幸せそうな顔をしていた。



よかったとティリエスは内心ほっとしつつ指揮棒を振るう。

一時はどうなるかと思ったけど、まぁ領民の皆さんが彼らを受け入れてくれて本当に良かったですわ。


彼ら。

そう、3年前の領民数から見ても明らかに領民が増えていた。


なぜそうなったのか、それを説明するには3年前に遡ることになるが、まぁ頭の中なので一瞬のことだとティリエスは3年前のあの日のことを思い出していた。



いつも読んでいただきありがとうございます。(今回の回想を一瞬と表現したがいつまで投稿することになるのか・・・ゾッ!)

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