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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第7章〜教会編〜
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私が聖女候補なんて世も末である。(真相を究明しようとすれば、きっと誰かは泣く羽目になる。㉕)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は7/7(日)投稿予定です。



ゾンビ・・・ゾンビか・・・まだ幽霊よりマシだよなぁ・・・マシなのか?


「何だか、難しい顔をしてますが、何をお考えで?」

オーガ達と別れてから暫くして、今日も勉強するためイーチャ司祭へ向かっていた矢先、ティリエスはレイラにそう言われ、足を止めた。


「いやぁ・・・死んだ人に襲われるかもしれないって思ったら少し怖気付いたというかゾンビだからまだ幽霊よりマシと思った方がいいのかなぁ・・・なんて。」

「幽霊はわかりますがゾンビとは?」

あ?そうか、この世界にはゾンビという名称はないんだっけ?

「前の世界で死んだ人間が魂だけの存在は幽霊、腐敗が進んでいようが心臓が動いていなかろうが己の肉体を宿し生き返った者を指す名称でゾンビって言っていたんです。確かある国の信仰の神が語源だったような・・・まぁ歴史が絡んだりして私が生きていた時代では意思の無い、ただ人を襲う動く死体っていう風に一般では認識されていったといいますか・・・。」

「へぇ・・・前の世界にはそのゾンビが実在したので?」

「実在は分かりませんが、死んだ後蘇ることはあるという言い伝えは信じている世界でしたからねぇ。そういうのを映画・・・劇場で演じたり遊びで作られたりして認知度は高かったですね。」

「そうですか・・・そんな存在が居る世界なのかと思いましたが、つまり空想や妄想の域ということですね。お嬢様が襲われなくて良かったですよ。」


まぁ、襲われはしなかったというか、仮想の中で嬉々として武器をぶっ放してゾンビを倒していたというか・・・。


ストレス発散と称してゲームセンターではっちゃけていたことがあった記憶を思い出していると、急にレイラが手を叩く。


「それでは、今後その人間の事を呼ぶときはゾンビと呼びませんか?その方が都合も良いでしょう。」

「うーん・・・。」

確かに、死んだ人間だの死体が動いているだの別の人間から聞けば物騒だし不穏だ。


「よし、採用しましょう。」

「ありがとうございます、それと、本当にこれからどうしましょうか?」

「というと?」

再び歩き出したレイラにティリエスが付いて行く。

質問の意図が分からず首を傾げた。


「情報集めは兎も角、集めた後どうするかですよ。」


集めた後?いや、それは被害を被る事がないように早急に動くだけですが?何度も断言するが巻き込まれたくないし。

それ以外に何があると目でそう訴えるとレイラにクスリと笑われる。


「まぁ、決定打はお嬢様ですし。旦那様から危ない事になれば守るように言われてますからねぇ、逃げる選択はあります、えぇ、逃げるのも勇気ですから。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」


なんかその物言いだと逃げたら駄目だと言われている気がするのは気のせいか?


「あら?何だか楽しそうね?」

不意に後ろから声がかかり、驚いて振り返ると懐かしい顔がそこにあった。

「あ!エルパさん!」


いつも間に来たのか、にこにこと笑っているエルパが立っていた。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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