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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第7章〜教会編〜
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私が聖女候補なんて世も末である。(真相を究明しようとすれば、きっと誰かは泣く羽目になる。①)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は5/10(金)投稿予定です。



さってと!まぁ、やる宣言したからには今後どう動くのが一番効率が良いかねぇ?

早朝いつもの時間、鏡の前でティリエスはささっと新しいコンタクトレンズを装着しながら今度どうするのかいいか思案する。


あの後イーチャ司祭の待つ部屋へ尋ねた後、何があったのか聞かれたがティリエスはありのままを話しをし大丈夫だと伝えた。

ただ、ブジョラ司祭に言われた彼らを信用しない方が良いという発言だけは伏せてである。

いや、言っとくけどブジョラ司祭。私から見て貴方は彼らより信用していないのご存知か?


んんっ!・・・兎も角だ!信用無い無いまみれの大人の輪の中にいる状態では何も出来ないのでとりあえずできる範囲から攻めていこう!

ただその中で・・・昨日見たあの地下へ続く階段はなんとなくだけどまだ調べない方が良い気がするんだよねぇ・・・勘だけど。

面倒事の匂い・・・ではなく、そこを調べたところで今は何か見つからない気がするんだよねぇ・・・勘だけど。


なぜそう思うのかは分からないが、自分が心のどこかでそう思っているなら無理にしても得策ではない。

・・・そういえば。


「ここに来てから今まで私が気になったことってなんだろう?」

まぁ、大きなことから小さなことまで色々あり過ぎで絞れないけど一旦整理すべきじゃないか?


そう思ったティリエスは丁度身だしなみを整えたので机に向かい質素な羽ペンと羊皮紙を用意する。

そして順を追って書き始めた。


まずここの食事が毒入りなのは?

いや、これは分かるか。

書いた内容を見てその下にティリエスは自分の予測を書く。

理由は私を操りたいから、だろう。

人体の不調に関わるものが混入されているが、一番多いのは幻覚を見せるもの、意識を混濁させるものが多い。

つまり私の自我を揺るがし精神攻撃したいが為だと分かる。


幻覚の毒草に加えもし自分の体に普通ではない何か不調を感じれば、普通の6歳児にとって大きく同様するだろうしその動揺によっては幻覚が悪いものを見せる可能性だってある。

そこを付け入れられたら普通の子供なら相手に従順になる可能性は高い。


まぁ、ただの6歳児じゃないからその計画は難しくなっているんだろうけど。


やり口のことを考えるとなんともえげつない。だが問題なのはそこではなくこれを支持しているのは誰なのか混入しているのは誰なのか、それは今まだ特定できていないということだ。


「時間も配膳順番もバラバラなはずだし私たちにだけ混入させるなんて至難の業だと思うけど・・・複数絡みだなのかしら?」


まぁ考えてもしかない、正直この件は別に後回しでも構わない。

何故なら自分達は毒性を中和する術を持っているし今の所精神干渉をされた形跡も無いからだ。まぁ見つけるに越したことは無いが早急に解決すべき件ではないし、まだ知らぬ存ぜぬを貫いた方が良いはずだ。


「じゃぁーーー。」

大きな疑問といえばあれか。

どうしてこの教会は教会に守られているのか?である。

マルフェ達の話しを聞くに互いの派閥を牽制しつつ、それでもラインを超えた場合は特別機関である聖女達の監査を行い沙汰を出すというもの。

一見公平に見えるこの仕組みも正直どうもしっくりこない。


もし公平出来ているのなら、とっくにここの教会は恐らくだが存在していないはずだ。

過去に聖女が亡くなっているし、それに対し咎めもないここの教会は異様だ。

作法から見ても密かに独立しようとしていると感じる。

そんな教会を教会の中心側の人間が無視することなど出来ないはずだし排除にかかるだろう、でもそれをしていない。

この教会は、この場所を潰すことができないようにするための何かを隠し持っているということだ。

物なのか魔法なのかそれとも誓約書といったものなのか。

そこまでは分からないが、もしかしたらマルフェさん達はそれを探しているということなのだろうか?

だとしたら・・・。


「マルフェ司祭言っている時はちゃらけてましたけど、本当に外部には知られたくない何かということなんでしょうか?」


それともう一つの聖女についての違和感。


聖女は本当に彼らから明かされた役割だけなんだろうか?それ以上に何かを隠しているのでは無いのだろうか?

今回の探し物が個人ではなく聖女だから探しているという意味だとして、

自分がもしそれを知って仕舞えば、冗談抜きに聖女として生きる人生を強制させるようなモノなのでは無いだろうか?


「確かに・・・、ブジョラ司祭の言う通り彼らもあまり信用してはいけないのかもしれませんね。」

自分の書いている内容を見つめながらティリエスは呟いた。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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