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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第7章〜教会編〜
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私が聖女候補なんて世も末である。(同調しているモノは異分子を感じ取る事にピカイチである。そして即座に敵とみなされる。③)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は3/25(月)投稿予定です。



あまりすっきりしない目覚めに宣言通り、レイ特製のお茶を飲んですっきりした頭になったティリエスは聖女迎えの儀式挨拶に挑むことになった。

因みにレイ特製のお茶を表現するなら強炭酸のような刺激がありながらねっとりとした何かに重厚感のあるよくわからない味だった。

いつもと違う味ティリエスは驚きもあって目が覚めたわけだがその正体を見る前に少量で飲み切った後だったので一体何のお茶なのか、そもそもさっき飲んだものはお茶だったのかと首を傾げる。

ティリエスはネグリジェ姿で給仕するレイに一体何の飲み物だったのか聞いてみたが、「特製ですから。」とそれ以上何も言わずいつものお茶を手渡された。


目覚めはすっきりしたが大きな謎が生まれた瞬間だった。



ーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


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・・・・もうやだ、帰りたい。

ティリエスは待ちながら重い溜息を吐いて自分の足元を見ていた。


朝の目覚めから一変。暫くしてノックし昨日手伝いとして指名された信号頭の修道女達がやってきてティリエスが着ていた修道女の服を問答無用でペイッと脱がされ持って来た服を渡された。どうみてもえらい人が着そうなゴテゴテの衣装にティリエスは困惑しながら持ってきた着替えるようにこれまた問答無用で言われた。正直遠慮したいと思ったが各教会の一番くらいの高い者が着て迎えるのが伝統なのだと言われれば素直に従う他なかった。


こーんなゴテゴテ衣装着てお出迎えとは思わなかったんだけどな。エルパさんにはちょっとお使い感覚で言われただけだったし。

・・・っていうかいいのか?どう考えても事情知らない人から見たら私がここの頭ですって思われるよね?

教会の教えの基礎の基礎を知り始めた子供が教会の頭扱いって、ダメだろう普通。


急拵えしたとは言われたが立派な衣装の感触を確かめ暇つぶしに鑑定して今着ている衣装の金額に目を剥き、ますます気後れになりそうになりながらも聖女達御一行を静かに待つ。

因みにティリエスが迎える場所はティリエスも今回初めて見ることになる聖堂。玄関では数人残った神父達とオーガ、そして修道女たちが出迎える手筈になっている。

なのでそろそろ来るであろう30分前からこうして祭壇の前立派な女神像に見下ろされながら頭を下げて待っている。勿論ここにいる修道女達全員もである。



でも私そろそろじれて来たんだよなぁ・・・なんでここの人たち微動だにもしなんだろう・・・屈強しすぎない?


すると、扉の開く音が聞こえた。

そしてこちらにやってくる足音に鈴の音が聞こえ始める。


やって来たか・・・。


そう呟いたと同時に音が止み、自分の前に1人の女性の気配を感じたティリエスは両腕を前に顔を隠したまま顔を上げた。

「顔を。」

自分が思っていた声より若く柔らかい声が聞こえ、ティリエスは顔を見せるように両腕をゆっくり顔から下ろした。

「よくお越しくださいました、聖女様。」

目の前にいる綺麗な装いと美しい容姿の女性にティリエスはゆっくりお辞儀した。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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