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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第7章〜教会編〜
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私が聖女候補なんて世も末である。(その行いは美徳だろうが己の意思がなければそれはただの苦行である。㉙)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は3/6(水)投稿予定です。

3/6追記→申し訳ありませんが良くなってきていた体調がこの温度差でぶり返し体調が芳しくなく本日投稿予定していましたが中途半端な投稿になりそうなので3/8(金)投稿予定に変更します。本当に勝手ながら申し訳ありません、



「でも、どうして貴方この3人が私の元に来るって分かったんです?」

エルパの執務室から出たティリエスは後ろについて歩き着いてくる3人の存在についてレイラを問い詰める。

歩を止めずにレイラはティリエスの質問にうーんと少しだけ唸った後口を開く。


「私のカンが働いた「誤魔化すつもり?」・・・冗談ですよ~真に受けないで下さい。実は昨日、この話しを聞いたあたりから此方を伺う視線に気がついたんですよ。」


それが今後ろにいる連中ですよ、と親指で後ろを指しながらそう答える。


「えっ?!それ・・・本当なんですか?」

自分達以外、誰もいない廊下なのに思わず声を抑え聞き返す。


何故なら今の今まで割り振られた時間割を強いるだけだった教会側が今回の件を通じて此方の干渉をしてきたということ。


「えぇ、なので私も一応警戒してましたがそれ以上は行動しなかったので黙っていました。それに、此方の動向を見ていたのは彼女達ぐらいで他の人間はいつも通り。なので何時もと違う行動をしたこの3人に洗脳魔法を施したというわけです。」

「そういうわけですか・・・でも、干渉はやはりしてくるつもりなんですね。」


ここに来て3週間近く経つがそんな素振り見せなかったから例の司祭が戻ってきてからという予想は外れたわけか。

「先手ができたのは良かったですわ。でもよく洗脳魔法3人ともかける事が出来ましたね。」


洗脳魔法は個々によって思考回路が違う、かける人間の魔力量も異なるので小さな子供で5、6人、大人で1、2人が限界だと言われている。


「私はこの手であれば出来ないことはないのですけど、今回は何だがすんなり出来ましたねぇ、気持ち悪い事に。」

「集団行動していると思考も似てくるのかしら?」

「で、あれば納得ですかねぇ。兎に角、本来眠らせるつもりでの算段でしたがどうします?」


実はバルバラに今回の件を頼んだのはこうしてアシストする人間を眠らせ時間を潰すつもりだった。

あまり大っぴらにしていないが、私は一度聞いたもの見たものは忘れないし習得できる。

なので今回の件も彼女達から教わればあっという間に理解して習得するだろう。

でもそうなれば上の人間に嫌でも報告されるだろうし知られてしまうだろう。


ここの人間には天才だの秀才だとそう思わせないようにワザと覚えなかった。

今まで彼女達の仕草を見ていたようで見ないようにしてきたというのに、その努力が水の泡になってしまう。


なので、彼女達が洗脳されていない状態であれば眠らせ幻覚を植え付けようと思っていたが、ここで大きな誤算がうまれた。


「で、あればこのままこの者達から教わりますか。あ・・・それはそうと洗脳しているんでしたら誰が何を企んでいるのか聞けるのでは?」

そうすれば誰が敵なのか味方なのかわかるのでは?と淡い期待を持ってレイラにそう言うと彼は小さくため息を吐いた。


「実はそれやってみたんですよねぇ・・・まぁ、見てもらう方が早いか。」

「ん?どう言う「お前達の主人は誰だ、答えろ。」」


言うや否や彼女達が何か言おうとした刹那、急に苦しみ出す。

それでも立ったままなので身体がブルブル震える様にティリエスはギョッとする。

そうこうしている間に彼女達の口から泡が出始め、顔色もだんだん悪くなっていくのでティリエスは思わずレイラの裾を引っ張った。


「辞めろ。・・・ね?これを聞くと無意識のすごい反発が起こって放ってしまえば彼女達恐らく死んじゃいそうなんですよねぇ。」


冷ややかな目で至極落ち着いて言うレイラ対し、思わず彼を見る。


「き・・・鬼畜すぎる。」

「そんな、嫌ですねぇ。知らない人間などこんなものです。」


そんな事より何処でそんな言葉を覚えてきたんですかとぷりぷりと可愛げに言う彼に、ティリエスはあまり彼を怒らせないようにしようと密かに誓った。


「じゃぁ・・・食事の後、とりあえずは彼女達から教わりましょうか。予習になりますし。」


気を取り直してティリエスはそう声をかけた。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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