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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第7章〜教会編〜
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私が聖女候補なんて世も末である。(その行いは美徳だろうが己の意思がなければそれはただの苦行である。㉕)

いつも読んでいただきありがとうございます。先週から体調不良で急遽お休みをしてしまい申し訳ありませんでした。お陰様で随分回復しこうして執筆作業に取り組めます。幸いウィルス性の体調不良ではなかったのでホッとしております。あと驚きというか困惑といいますか・・・昨日サイトを開いて見て見ましたら、何だかブックマークの方が大幅に増えていてありがたいなと同時にびっくりしてます。なんでこうなったのか不明ですがこれまで通り生暖かく見守っていただけたらと思います。最後に、誤字脱字をこっそり教えてくださった名もなき妖精様ありがとうございます!長々となり申し訳ありません。次回は2/26(月)投稿予定です。




確かにオーガさんの言う通りだよなぁ、思ったよりこっちに干渉してこないから肩透かしを食らったというのも大きいんだけど。そっか、慎重に・・・慎重にかぁ・・・慎重だったつもりだったんだけどなぁ。


そもそも慎重ってどこから指すんだろうと斜め上の事について考え込むティリエスを、彼女の後ろで今までのやり取りを黙って見ていたレイラがオーガの方をじっと見てスッと右手をあげた姿に、オーガは怪訝な目を向けたがそのままの姿勢で待つ姿にオーガは負ける。


「・・・後ろにいるレイラさん、発言を許します。」

「ありがとうございます、オーガさん。」


甘ったるく返事をしたレイラに対し、彼の返事にゾッと悪寒を感じているオーガを気にせずレイラはティリエスの隣に立つ。

そこでようやくティリエスも何やら話しが進んでいることに気が付き顔を上げる。


「いいですか、オーガさん。毎度ながら嫌だ嫌だと思っていてもお嬢様が避けたり慎重だったりした事がありましたか?無いでしょう?ですから慎重に、なんてそんな事無理に等しいです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


何でか急に私ディスられているんだけど?ここで私は怒るべきなんだろうか??


「そして、その慎重さの無いお嬢様の行動が良い方向に進んでいったのも事実ではありませんか?」


あ、いや今度は褒められてる?でもレイ、貴方が今までどんな風に思っていたのかは覚えておきましょうかね?

まぁそれはさておき、オーガさんがどう思うかだけど・・・。


チラリとティリエスは今度はオーガの方を見るとオーガはオーガで何か思う事があったのか自分の顎を手で触りながら考えているようだった。


「確かに・・・今までのことを思い返せばそうですよねぇ、運が良すぎるほどに。」

「そうでしょう?ですからお嬢様についてまわるのは大変面白・・・んんっ、退屈しないんですよねぇ。」

「レイラ、今貴方面白いと言いかけましたよね?」


レイラをジト目で見てくるティリエスをみて思わずレイラは両手をあげる。

そんなやり取りを見ていたオーガが今度は大きなため息を吐いた。


「つまり、貴方が言いたい事は彼女が思うことはたとえ罠の可能性があったとしてもさせるべきで、それに協力しろということですかねぇ?」

「理解が早いのはオーガさんの良いところですねぇ。」

「女性の声とはいえその猫撫で声やめてください寒気がします。」


珍しく不快感を露わにし、真顔になったオーガにレイラは「はいはい」と承諾する。

「では、オーガさんも協力してくださる、と受け取ってもよろしいでしょうか?」

「えぇ、まぁ先程はあのように言いましたけど元々それは断れないだろうと思っていましたから。」

「オーガさん・・・。」

流石お父様の右腕!頼もしい!

「ただ本音を言えば嫌ですしティリエス嬢には気をつけてもらいたいとは思ってましたからそう言いましたし、何ならいつになったら新商品開発できるのかつつきたかったですけど。」

全面撤回!鬼だ!ここに鬼畜がおる!


彼に感謝したティリエスだったが直ぐに撤回する。けれど新商品の件は確かにばたついて出来ていないのは事実なのでグッと黙り込みを決める。


「私が言った慎重に、という言葉は今は忘れてください。この女装している男の言う通りした方が良いでしょう。下手をすればこちらが危険になる可能性はゼロではありませんが。」

そんな彼女の心情を知ってか知らずかオーガはそう言うと、「そのことですが」とレイラが口を挟む。


「その辺りはご心配なく、勿論あちらの思う壺なんてことにならないよう私にも考えがありますしお嬢様にも既に味方はいますからその方に助力してもらいましょう。」

「え?味方?」


その言葉にティリエスは一瞬誰のことを言っているのか分からなかったが暫くしてピンッと誰のことを言っているのか理解する。

「えぇ、私の予想ではこれから面白くなりそうです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」


ティリエスは何を考えたのか聞こうかと思ったがにっこりと笑うレイラを見た瞬間、悪役を連想させ決してこれからする行いが良い事では無いと感じ取り開いた口を静かに閉じた。


さて、それじゃぁ私は私でできる事しようっと。

気持ちを切り替えてティリエスは先程思い浮かんだ人物の事を考えていた。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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