私が聖女候補なんて世も末である。(その行いは美徳だろうが己の意思がなければそれはただの苦行である。㉔)
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は申し訳ありませんが体調の事を考え2/18(日)投稿予定です。
→2/18追記 本日投稿を考えていましたが、思いのほか体調が芳しく無いため思うようにかけず、前回同様躊躇半端になるため本日の投稿は申し訳ありませんが延期させて頂きます。次回は今週土曜日2/24予定です。重ね重ね申し訳ありません、しっかり治します。
・・・結局引き受けてしまったけど、オーガさんは手伝ってくれるんでしょうか?
多少は小言を言われそうな気がするけど・・・・仕方ない。それは甘んじて受けよう。
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「えぇ?何でそんな面倒事を引き受けたんですか?」
「・・・・・・・・。」
なーんで小言ぐらいだと思ったんでしょうね、数分前までの私。
予想以上に面倒臭そうな顔をされた、これはちょっと・・・凹む。
ティリエスは早速オーガを見つけ、事の経緯を話し手伝って欲しい旨を直談判したが予想していたものより嫌だったようだ。
まさかの誤算である。
「一応聞きますけど、勿論今回の件は何か裏をかいての行動だったりしてます?」
「え?裏?」
「・・・その反応だと本当に、本当の、正真正銘のお出迎え代表をするだけなんですねぇ・・・。」
オーガは大袈裟にため息を吐くのでティリエスも流石にムッとなる。
「だってー、誰も出来る人がいないって言ったんですものー。」
「そーなんでしょーけどねぇ、普通罠とか思いませんかー?」
話し方を真似されオウム返しのように言われた言葉にティリエスはゆらゆら動かしていた身体をピタリと止める。
「罠ですか?」
「よく考えてみてくださいよ。普通、子供にそのような大役任します?普通あり得ないでしょう?何か述べている横で貴女が微笑んだり何か花束を聖女に贈呈するならまだしもねぇ。」
横で微笑む・・・私はペットか何かか?
オーガにそう言われて、だが確かにとティリエスは腕を組み考え始める。
「何だかそう言われるとそんな気もしてきました。」
「えぇ?もしかして今そう思ったんですか?貴女が他の子供より聡明なのは認めますけど成人した大人の女性と勘違いを起こしてません?」
ギクッ・・・・あながち間違いではない。
オーガの言葉にティリエスは内心ビビリながら首を横に振る。
「そんな事思ったことはないですよ、でもここは特殊ですし、何なら修道女だって年功序列というわけでも無さそうでしたし、私にも当てはまるのではと思いまして。」
実際若い娘に指示を仰いでいる修道女が居たので嘘は言っていない。
「・・・まぁ、確かに。その可能性も捨てきれないですけど・・・でも用心してくださいねぇ。味方の可能性もあれば全員敵だって可能性はあるんですよ。」
慎重に行動しないと、そうオーガから小言をもらったティリエスは素直に頷いた。
いつも読んでいただきありがとうございます。