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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第1章~夢現編~
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如何にして私はここにやってきたのか(本人だってよくわかっていない。)⑤

2/11:文字が抜けている箇所を書き加えました。


まず、あの森には絶対入らないようにしよう。

あんな雷バンバン落ちるところなんていったら私だって冷や冷やする、というか多分死ぬ。




未だに雷雨の激しい森を目を細めながら確認し、私は条件を変えて探索(サーチ)を使う。

今度は人ではなく、魚や動物系統の生命体を見つけられるように変えたので至る所で反応があったが

森とは逆の方向が一番多く反応があった。


私はそちらへ進路を変え飛んでいく。多くの動物反応があるという事は水や食べ物が何かしらあるということ。

探すならそっちの方がいいだろうと判断しそちらへ向かうことにした。

飛んで向かっていくとだんだん川がみえてきた。川があるという事は魚が採れるという事になる。



暫く川に沿って飛んでいくと今度は崖がみえてきた。

崖のその先には生い茂る森が現れ、川は大きな滝になりすごい音を立てて水が流れ落ちていく。

そして下にはこれまた大きく深そうな滝つぼもあった。


ここなら何か良いものが採れそうな気がする・・・・・よし。


上空から危険な動物がいないことを確認し、ゆっくりと私は滝つぼに向かって降りて行った。





うわぁすごい透明度!それに冷たそうな水だね~。

滝つぼの水を見ながらそういうと鑑定内容が見えくる。



リュウテイ滝の水→通常の水より水の魔素が多く含まれている。まろやかな水でそのまま飲める、国10本指に入る透明度を誇る。水底には高級魚で扱われるリュウテイギョが生息されていることが多い。


なるほど!あたりの場所を見つけたみたいだね私!魔法も大分使い方わかってきたし、これなら良いものが見つけられそう!


幸先の良い場所をみつけてウキウキな私だったが、はたっとあることに気が付いた。



でも魚とか山菜とかとれても入れる籠とかないな・・・・どうしよう?




うろうろしてあたりを物色しながら、今までのゲーム経験で何か生かせないか思案する。

だってこれは私の夢だからきっと何か出来るはず・・・・・・。

と、閃いた。


そういえばゲームで材料をそろえてうまく魔法で調合すれば別のものが作れる・・・・・




あ、錬金術が使える!




早速私はある植物を探すと、意外とそれはすぐに見つかる。

 

ただの竹である。


それを魔法でだした風で綺麗に切りとり30束ほどとった後、地面に置いた後私は目を閉じて感覚でそれを繰り出す。

イメージだけが頼りだった。

まずは竹の細さを均等にするイメージをする、1本1本のしならせる程度の薄さにしていく。


そして、籠をつくるように編み込みをイメージする。きちんと取っ手もつけて・・・・・。


ぽふんと音がしたので私は目を開けてみる。




おかしいな・・・・手提げのような籠をイメージしたのになぜか背負い籠のようなものが出来た。



解せないと思いつつも丈夫でちぎれなさそうな蔓を持ってきてその籠を背負えるようにした。


近くに硬度の高い鉱石があったので今度はこちらを錬成していく。上手くすれば陶器のお皿やコップがつくれる・・・・はずだ。


イメージは水差しやガラスのコップをイメージして作ってみる・・・・・が、なぜがいろとりどりの宝石ができる。


宝石は綺麗だけど今はそれがほしいんじゃない。


何が悪いのか知りたくなり剥き出しの鉱石はまだまだたくさんあるので何度も何度も錬成を繰り返して試みる。

鉱石を組み合わせたりして12、13回程失敗をしてようやくコツがわかってきた。

ガラス製につくり変えるのではなくそのままの素材をつかうようにイメージして錬成してみた。

するとすこしいびつながらも水差しと湯呑みが2つ出来た。

うん、味わい深い群青色の湯呑みと水差しだ。なかなかいいかもしれない。

調子に乗って浅めの皿2枚に深めのお皿2枚、それからフォークとスプーンも作る。コツがわかってきた私は周りを鑑定しまくった。

と様々な鉱石に熱の伝導性が良い鉱石も見つけたので鍋とバーベキューで使うような串を何本か作った。



作ってみてわかった。この鉱石、鉄じゃん。


でもまぁこう上手く作れるとなんだかテンションがあがるよね。


そう思いながらもう一度竹の籠にもう一度トライする。


イメージは手提げ籠だ。

今度はうまくできるはず・・・・・・・・・・え?なんでまた背負い籠なの?


さっきよりは網目も細かく頑丈に見目も良く背負いもできる部分まで作れているのに、結局自分が作りたい籠が作れなかったので上がっていた気分もそこで緩やかに下がり通常運転に戻っていった。




あれか、ちょっと落ち着けという事だろうか。



遠い目をしていたら頭上で大きな鳥が飛んでいるのがみえ私は手をかざす。


氷矢(アイスアロウ)



「グゲェっ!」



かざした手から鋭い先の氷の矢が目にもとまらぬ速さで上空へ飛んだかと思うと潰れた声が上がり落下してきた。

地面に当たる前に風の抵抗でふわりと着地させる。

丸々太った立派な大きな鳥だった。



シチラロン鳥→ここ一帯を生息地にする鳥。地域によってはお祝い事にもてなされる食材。


あまり臭みがない鳥なので初心者の料理の材料に最適だが早く血抜きをすればより肉質が柔らかくなり鶏より濃い味が得られるのが特徴。

骨からも良い出汁がとれるが多くの者は知らずに捨ててしまう。砂肝といった臓器系に毒がある部位があるので注意が必要である。



鑑定してみるとそんなことが書いてあるので早速解体をする。



現代人は鶏が解体できない?


ふふん、案ずることなかれ。


施設では自給自足の部分もあるから飼っていた鶏を私は何度も解体したことがある。

卵が産めなくなった親鳥を園長先生が命をいただくとして勉強もかねて自分たちで首の切断してから羽を綺麗にとる取り除き方まで実践して教わった。


出回っているのは若鶏だけど若くない鶏は鶏スキ焼きにすれば味が濃くて調理によっては若鶏よりおいしいことがあるんだよね。



何人かの友達はそれで鶏が口にできなくなったが、私は平気だった。

平気な奴が当然捌く担当になるのだから鶏と魚のさばき方はお手の物だ。

まぁ、今回は素手じゃなくて魔法でするし、扱い方やコツもわかってきた。



風を極限まで高めて指先に纏わせる。刃みたく切れるようにすればパスパ切れるので普通以上に楽に捌けた。

鳥の頭を切断して逆さまにして血を抜いていくが、それも空気を押し出すようにを体内の血管1本1本に張り巡らせば血も固まらずかなりの時間短縮で外へ流し出すことができた。




羽根を取り除くのも現実ではピンセットでとる面倒で時間がかかる作業であるのだが魔法でちょいちょい綺麗に取り除くことができる。


血に触れることなく綺麗で鮮やかな緑と黄色のグラデーションの羽がたくさん採れた。


シチラロン鳥の羽根→主に飾り羽根で使用されることが多い。防水性が高いが通気性に優れるので夏季用の防具の材料に適している。

防具に使用すれば鉄製の硬い物や中級魔法でも跳ね返す性質を持つので小手に装飾されることが多い。


なんだ、ちょっとほしい物とは違ったか・・・・残念。ま、気を取り直して!




さらに骨と臓器、肉に分けていき、笹の葉に骨と肉別々にくるんでいく。臓器は毒がある箇所があると書いてあったのでもう少し調べたかったが断念して血と一緒に土に埋めて処理をした。



これでも腹は満たされるだろうが、せっかくおいしい魚がいるといわれると食べてもらいたくなるのでこれも狙いを定めて部分的に水ごと凍らせて魚を採った。15センチほどの小ぶりだが脂がのっていそうな魚が4匹ほどとれる。

鶏肉が入った籠と一緒に入れるが、これ氷解けるじゃないの?


食材を詰め入れているから気づく、ヤバイどうしよ。

なんかこう収納できるようなバックがあればなぁ・・・・・・・あ。



空間魔法を作って収納できるんじゃない?




試しにやってみたら出来た。しかも物を入れても劣化しない俗に言う空間収納(マジックボックス)という優れもの。


・・・・・・・・・・・・・・・・うんまぁ、錬金術使えること知ったしいっか。



1人納得していたら、急に大きな影が出来たので後ろを振り返る。


グリスリベア→凶暴な熊が魔獣になったもの。個体からとれる毛皮は保温性があり貴族の間でも愛好家があるほど手触りが良い。他にも用途は様々で薬や滋養強壮剤になる部分も多い。だが食肉には向いていない。


鳥の匂いに連れられてなのか、それともたまたまだったのか。

私は、体長6メートルほどあるその熊ににんまりと笑ったのだった。








熊の皮を剥いだことがないので少々手こずったが毛皮だけでしたあと魔法で綺麗に洗浄して、乾かす。



本当魔法って便利だよね!夢じゃなくて現実でもできればわざわざコインランドリーで布団洗いに行かなくてもいいのに。


完全に乾かした毛皮は少し縮みはしたが2人をすっぽり被ることができる大きさだし、ふんわりしていて手触りがよかった。


くんくん、獣臭さもほとんどないね!



そして収納していき、私は綺麗にその場を処理した後、別の場所へと向かう。

もうすぐ日が落ちそうなので急がなくては!

水差しに水を入れて収納した私は次の行動に移す。


他の食べ物や便利そうなものを調達するのに鑑定がかなり役立った。


まずは食べられるキノコにちょっとした香草類、更には日本でいう自然薯のような部類に入るらしい腹持ちが良いイモもゲットできた。

そして人参のようなものも見つけることができた。ただし木の実がなるように気にぶら下がってそのにゆらゆらと実っていた(生えていた?)のである。


何というシュール。でもよく知っているニンジンの香りで鑑定の内容もまさしくニンジンの内容である。

名前はゴングリというらしいが・・・・・。


人も良く食べられ馬のほとんどが好物というところも一緒だ。まぁ似た食材があることは正直やりやすいのでありがたい。そして馬のご飯もゲット!ラッキーだ。



途中で綿毛の植物があったので錬成してシーツと大きな袋を1つ、小さめの袋を1つ作り更に綿を一杯になるまで入れていく。

熱で溶かして袋の口を閉じていけば敷布団と枕の完成。そして収納する。


もう1つ大きな袋を作り、近くの木を細かく切っておがくずを作って袋の中へこれも一杯になるまでい

れて蔓で縛る。馬の寝床用のものである。

この前見た番組でおがくずとか敷いておかないと馬は蹄を悪くさせてしまうのだとか。


そしてこれも収納して、私は陽が落ちる前に洞窟へと急いだのだった。





さぁて、もう少し働きますよう!!












いつも読んで下さりありがとうございます。


毎日の投稿は無理ですがこうして週に1話は投稿できるようにがんばります。


裏設定:主人公の会社は結構社畜な仕事量。けれど彼女はそれをも楽しんでやってのけるワーカホリックです。(大学生の時バイト何個も掛け持ちな上にひたすら勉強している日々をすごしていたので、それに比べたら楽なのだそう。 )

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