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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第6章〜王都生活編②〜
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戦と聞けば武器であるが女の戦と聞けば戦闘服である(友達100人とは言わないがお友達欲しいとは思う㊹)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は9/29(金)投稿予定です。


ティリエスにとってげんなりする服選びも滞りなく終わり翌日の夕方ーーー。




「こーしてですねぇ・・・はい、お嬢様出来ましたよぉ。」

「ありがとう・・・レイって本当に器用ですわね。」

ハーフアップされた髪型をみてティリエスは鏡に写ったレイを見てそう呟く。

それを聞いたレイは満足そうにし、その後ろではティキがチッ!と舌打ちをしたのが見えた。


こういう時2人とも仲悪くなるよね、まぁレイというよりはティキの方が突っかかってるというか・・・。まぁレイが気にしてないからほっといても大丈夫なんだろうけど。


勿論、ティキも髪を結うのは上手いし実家では寧ろ髪を結い上げるのは彼女の仕事である。

だがここの離宮は殆どの家具が大人向けで私が座っている椅子も大人用で鏡台も高い位置にある。

12歳の年齢では物理的に届かない場所もある、なのでここではレイが代わりを務めているのだが、やはり本人はどこか納得していないのでこうして不満な顔をする。

澄ましたまま不満を顔に出されないほうが嫌だしティキが我慢させるのも嫌だがら良いんだけど、でもこういう時どんな言葉を掛ければ良いのか・・・。


自分の下で働いている彼女に何か気の利いた言葉ないだろうかと探していると、レイがふとティキの方を向いたのでティリエスはレイを見上げた。


「そうですねぇ・・・ティキさんが夜の手入れをきちんとしていただいているのでこうしてお嬢様の髪を美しく整えられますからねぇ。」

「先輩・・・。」


へぇ、レイが褒めた。


いつもなら悪態をつくのに珍しく褒めたレイの言葉に言われたティキも驚く。

「と、当然です!お嬢様の髪も美しく保つのも私の仕事ですから!」

驚いていたが褒められて嬉しくなったのか一気に上機嫌になったティキが返事をするとレイはニヤリと笑う。

「まぁ、それでも。私の方がお嬢様の髪を熟知しているからこのように一番美しく整えられるんですけどねぇ。」

「・・・・・・・。」


レイ・・・上げて落とす、大人気ない。


ニヤリと意地の悪い笑みを見た後、ティキの方を見れば先ほどとは打って変わり無表情な冷めた目でレイを見ておりティリエスはこっそり小さくため息を吐いた。


私の髪にそんな執着しなくても良くない?


そんな事を思っているとノックが聞こえたので返事をすると、父が立っていた。

父の正装姿・・・格好良い!イケメン!


「ティリエス、準備は出来たかい?」

「はいお父様。」


レイに椅子から下ろしてもらい父に駆け寄ると、私を見てにっこりと笑う。

「ティリー、一段と可愛らしい。うん、一番のお姫様だ。」

「えへへ、ありがとうございます。お父様も素敵ですわ!」

そう言われたティリエスは照れながらも父にそう言うと父もまた嬉しそうに礼を言う。


「さぁ、そろそろ良い時間だし行こうか。」

アドルフの言葉にティリエスは頷いて父の手をとり歩き出した。


「はい!お父様!いきましょう!晩餐会へ!」


ティリエスは意気揚々とそう言って歩き出した。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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