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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第6章〜王都生活編②〜
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戦と聞けば武器であるが女の戦と聞けば戦闘服である(友達100人とは言わないがお友達欲しいとは思う⑱)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は7/24(月)投稿予定です。



その後アステリアと話したり、すべき事をしたり偶にサボったりと。

色々して過ごしているうちにあっという間に3日経ちーーー。


約束通りティリエスはオーガと会う為とある場所へと護衛も兼ねてレイとグリップをお供に向かっていた。

今回は珍しく城下街に来ており、ティリエスはここに初めてやって来た時と数ヶ月経った今の光景と照らし合わせる。


「以前より活気がありますね。」

「王都の物流や各領地での物流、それらをスムーズに行えるようあちこちで王の指示があったらしく皆で奮闘した結果この様に活気ある街へと変化したようですよ。」


そう。

ここがこんなにも活気ある街に変れたのは、王城内で何をするにも障害でしか無かった彼女の存在や彼女を利用して甘い汁を舐め私腹を肥やして来た貴族達の粛清も相まって、国王は本来するべきである政を始めた。

障害が無くなった事で水を得た魚の様に次々采配していく様は的確で無駄がなくそれでいて罪を犯した者には非情な態度を見せ、あっという間に今までの事を払拭し貴族の信頼を勝ち取った。


今は祖母とホルアクティと過ごしているであろう祖父がある夕食の時に話した言葉を思い出して寒気を感じ思わずふるりと身体を震わせる。


・・・うん、怒らせてはいけない人リストへ書き足しておこう。


アステリアの前や身内である私達も気さくな態度をとるので忘れがちになるけど、胸に留めておこうと密かに思っていると先導していたグリップの足が止まり、自然と自分の足も止まる。


「ここですか?」

「地図通りに来たからそうみたいだよ〜。」


その言葉を聞き、前掲げる看板に目を向けると目をパチクリさせる。

「商業協会?」

立派な建物なので何処か読み上げると商会関係の建物と理解する。

確かここって商会の頭で商会の承認も開発した品物の特許申請などにも関する事もここで担っているんだっけ?


ティリエスはなんでこんな所にと不思議に思ったが門番と目が合い、とりあえず会釈する。


「失礼ですが、ルーザッファ公女様でおられますか?」

「はい、私ですが。」

「やっぱり、お待ちしておりました。中でお通しするよう仰せつかっております、このままこちらへどうぞ。」


人付き合いの良い顔で門番の1人がそのまま私達を案内していく。

中へ入ると大人達がそれぞれ何か忙しなく働いている光景が広がっておりティリエスは思わず周りを見やる。


大人達は子供であるティリエスに興味が無いのかそれとも忙しすぎて入ってきたことに気がついていないのかこちらを見ることはなく目の前の仕事に取り組んでいた。


「騒がしいでしょう?いつもこんな感じですのでお気になさらないでください。」


門番の男性に促され、彼らを通りすぎ階段から上へと上る。

2階、3階、そして4階へ上り、そしてある扉の前へとやって来て、ティリエスは首を傾げる。


この装飾品に重厚な扉・・・何だか、えらい重役な場所に通されていないか?


「失礼します。ルーザッファ公女様をお連れいたしました。」

「入れ。」


女性の声で聞こえたその一言で扉が開き、ティリエスは恐る恐る中へ入ると4人ソファへ座っているのか見えた。


1人は見知ったオーガの姿、そして2人の年配な男性、そしてこちらも年配な女性がそこにいた。


ティリエスが目をぱちくりしていると女性がニンマリと不敵に笑った。

「いらっしゃいお嬢ちゃん。よく来たね。」


いつも読んでいただきありがとうございます。

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