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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第5章〜王都生活編〜

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物語の主人公は新たな課題に頭を悩ませる。(パン職人を探せ!そして駆け落ちを阻止せよ!㊵)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は4/12(水)投稿予定です。



なんか、色んな意味で濃い人だったな・・・まぁ、悪い人ではないんだろうけど。


「お嬢様、もし不快であれば先程の男の記憶を消す事も出来ますが?それか本人を抹消する事も出来ますが如何しましょう?」

「いや・・・・・・・・・遠慮しますわ。」


なんだかえらい物騒なことを言われたけど、勿論遠慮します・・・というか記憶を消すって、え?消せるの?どうやって?頭弄られるの?いや、普通に無理でしょ?


「レイ、ただの確認ですけど、記憶を消すなんて・・・冗談ですよね?」

「そうですねぇ・・・・・・・・・・・・。」


いやいやいやなんで無言で笑っているの?貴方が無言でそうすると冗談でも本当に出来ちゃいそうに見えるんだけど?!


それ以上何も言わずただ笑っているレイを見て思わずティリエスはそっと頭を抑えながら興味本位で聞くんじゃなかったと後悔していると誰からの声が正面から聞こえてきたのでティリエスはそのままで前を見る。


「あ、お祖母様ですわ。」

見れば自分の祖母がこちらへ向かって手を振っているのが見える。どうやら同行している内にいつの間にか祖母のいる部屋の前まで来ていたようだ。


・・・お祖母様の様子を見る限り怒られることじゃなさそう。

頭から手を下ろしながら祖母の様子を注意深く見ていたティリエスは、自分が思っていたことではない様子にホッと胸を撫で下ろしていると祖母の左右に誰か立つ。


「あれは・・・。」

遠目からだけどあの髪の色に同じ服装を装っているのはレッドとブルーだ。そういえばあれからお祖母様の行動を共にしているってホルアクティが前に言ってたっけ?

・・・あれ?


ぼんやり見ていると何故か祖母に何かを言っているような仕草が見え数秒ーーー。

「ん?」

あれ?何故か屈伸して踏み込んで・・・。


そう思った刹那ーーー突然の突風でティリエスは思わず目を覆った。

驚いて咄嗟に目を瞑った目を開くとレイの背中が見えその背からはみ出て見えた2人の姿にティリエスは目を丸くさせる。

・・・さっきまであそこにいたよね?あの距離を跳んできたの?マジか?


「久しぶりだ、マスターの孫。」

「久しぶりだね、マスターの孫。」


驚いて固まっているティリエスを気にすることなくひょこっと左右に顔を出して挨拶をする。

お祖母様以外の人間に愛想良く挨拶なんて、この前よりなんか礼儀正しくなったみたいだ。


「お久しぶりですわお二人とも。お元気「さっさと来ないなんて随分だよねレッド?何様?」「そうだよねブルー、マスターがどれだけ待っていたと思っているのマスターの孫。さっさと足を動かせ。」・・・・・。」


前言撤回、全く変わってないわこの2人。

ティリエスは思わず真顔になりそうになったのを堪え、祖母の元へ向かったのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


ーーーーーー


ホルアクティは・・・あ、机の上で寝てるわ。


祖母に中へと通され既にお茶をセッティングされた椅子へ座れば、目の前の机で仰向けにしてホルアクティが眠っているのをティリエスは見ていると正面へ座った祖母が微笑みながらそのお腹を撫でた。

まぁ、お祖母様が呆れてなければいっか。このままで。


「ティリーちゃん、貴女も忙しいので来てくれてありがとう。」

そんなことを思っていると開口一番に祖母から感謝の言葉を言われティリエスは首を横に振った。



「いいえ、お祖母様こそ忙しいですしその上ホルアクティを見ていただいているんですから私なんて・・・それで、改まって一体どうされたんです?」


メイサはお菓子を食べながら眠りについているホルアクティから手を離しジッとティリエスの方を見やる。

「実は今回貴女にお願いがあってここへ呼んだの。」

「お願いですか?」

「えぇ、彼女達のことでちょっと不思議なことがあったのよ。」

「不思議なこと・・・ですか?」


そばで寛いでいるレッドとブルーを見て言った祖母の言葉にティリエスはよくわからず眉を顰めた。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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