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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第5章〜王都生活編〜

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物語の主人公は新たな課題に頭を悩ませる。(パン職人を探せ!そして駆け落ちを阻止せよ!㉛)

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は3/20(月)投稿予定です。



暫くボーッと3人は突っ立ったまま訓練場を見ていたが思い出したようにティリエスは我に返る。


こんな所で突っ立っていても時間が勿体ないだけだし中へ入って始めないとな・・・よし!


小さくやる気を出したティリエスは2人の方を振り向く。


あれ?なんだかティキ身体が震えてないか?

「どうしましたティキ?」

「・・・・・・信じられない。」


え?と声を掛ける前に俯いていた顔を上げた彼女の表情にティリエスは思わず後退る。


「お嬢様に頼んでおきながら何ですか!この状況は!遠い所まで歩かせたのも度し難いというに!この整備されていない廃れた場所で行なえと!ここの人間はそう仰っしゃるのか!!」


ワナワナと怒りで身体を震わせ珍しく吠えるようにティキが大声で言うので、ティリエスは柄にもなくタジタジとなる。


何時もは優しい可愛い子のガチ怒り・・・半端なく怖い。


滅多に怒らない彼女にどうしたもんかと彼女の隣に居るグリップを思わず見るが、その今にも殺しに行きそうな顔を見て無理だと悟る。


「なぁ、やっぱりティリエスちゃん。ちょーっと話し合いにさ、行ってもいい?」

「私も行きます。この様な事をしたこと、後悔させてやりましょう。」

「ちょ!待った待ったストップ!」


暴走は辞めてくれ!ちょ!ティキ力強っ!


ティリエスは今にも殺しにいきそうな2人の気迫に聞きを感じ取り全力で止めることとなった。


ーーーーーーー


ーーー



なんというか思ってたのと違う・・・初っ端から・・・・疲れる。


なんとか2人の説得したティリエスはげっそりとしたまま観覧席として設けた場所で座りながら小さくため息を吐く。


とりあえず怒りを抑えてもらった2人と一緒に中へ入ると入口から見ていた通り中の状態も酷いもので。

下は草が伸び放題荒れ放題な上に訓練場を覆う建物も道具置き場として使われていた小屋も何なら様々な的当てそういった小道具まで壊れ朽ちていた。

それを見た2人が沈めてもらった怒りでだんだん真顔になるのを見て慌ててティリエスは久しぶりに魔法を使った。

道具や建物がだんだん直っていく様を見て2人は当然驚いていた。

そういえば4人には魔法を使えることは伝えていたが今回初めて見せたなと思いつつ、魔法を終えると2人に物凄い絶賛された。

人目を気にせず魔法が使えることに嬉しく思いつつ褒められることに満更でもなかった。


まぁ、時間巻き戻しの魔法使ったことは伏せておいたが。


それから草を魔法で刈り取り土をならしさぁあとは希望者が来るまで待機だ!

とここまでは良かったのだが・・・。


「なかなか来ませんね~。」

ティリエスは未だにやってこない希望者達の姿にポツリと漏らす。

あれから1時間は経過しただろうか。

ティキは私の隣で待機しグリップは暇と感じ始めてから1人で素振りをしていた。


「リストには12人、希望者の名前があるんですが時間経っても来ないとなるとこちらも嫌がらせ類でしょうか?」


あー・・・確かにその可能性は考えたことはあるけど。

「まぁもう少し待ってみましょう、もう少し待ってみてもし来ないのであれば帰ればいいだけ・・・あら?」


そう言っていると入口の方から誰かが入ってくるのが見え2人、そして離れたところで素振りをしていたグリップも止めそちらを見やる。


「あ、ようやく来たみたいですね。1人2人・・・・ん?」

走ってやってくる人達をみてティリエスは固まる。

・・・あれ?思った人数より多くないか?


いつの間にかぞろぞろとやってくる人の数に圧倒しているときちんと来た人間から整列をし始めた。

「・・・あれ?確か12人じゃなかったかしら?」

「ここにはそう記載されています。」

「・・・実際は?」

「ざっと60はいるかと。」


ティキの算定にティリエスはどう言うことかグリップの方を見たが、彼は驚いた顔のまま首を横に振るだけで返事はなかった。

どうやら彼自身もこんなにくるとは思ってみなかったようだ。


「整列!!!敬礼!!」

と、ザッと目の前の男が号令をかけると全員が敬礼を行う。

その突然の行動にティリエスはギョッとなる。


「公女様!約束の時間に遅れてしまい申し訳ありませんでした!!」

『申し訳ありませんでした!!』


え?何何?どう言うこと??

突然の彼ら大の大人達の謝罪にティリエスは困惑しているとティキが前に出る。

「これはどう言うことですか?こちらはこのような場所に行かされ待たされたのです。主人にわかるようにお話ししください。」


随分冷たい声でティキは目の前の男にそう言い放った。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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