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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第4章〜解明編〜
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これが夢だというのならとっくの昔に目は覚めている(さぁ、愉快なパーティーに行く準備をしましょう⑩)

いつも読んでいただき有難うございます。次回4/11(月)投稿予定です。


確かに教わった薬の作り方はそれぞれの植物にみあった処理や特性をきちんと理解した上だから薬として成り立ってはいる。だが本当の意味で薬草の性質を生かし切れていない。

今は簡単なものしかさせてくれないから全てを把握しきれていない・・・けれど、必ずといっていいほどのレシピにも反発する薬草が使われている。


初級モノのレシピの殆どが複雑さはなく使用する薬草種類も少なくて薬草同士の反発も少ないけど、難易度が高くなればなるほど使う薬草種類は多くなる、そして多くなればなるほど反発は大きい。


だから私が作る場合は属性が同じもの、又は相乗効果が期待できる属性の薬草を使う物が多い。そして反発する属性の薬草は作り手である私自身の魔力を使って上手く結合させる。

だから、このように基盤となる薬水という代物は不要で作れる。


この世界の薬づくり運任せゴリ押しもいいところだ。

良くて半減それ以下のものが出来るか、それかなんの効果のないモノを作り上げてしまうかどちかかしかない。

本当だったらこんなの絶対失敗するはずなのだが、それが無いのは良いも悪いも母達のような薬師の存在のお陰だ。

お母様達は、確かに魔力を使って作ることはない。けれどギリギリのところで薬草の良し悪しの判別や判断が出来ているのだ。

加熱のタイミング、薬草の順番タイミング、何度ここで何回かき混ぜるべきか放置すべきか温度の維持時間はどのくらいすべきか・・・そんな繊細な作業を漏らさずに覚え込みその場の状況で判断している。

本来ならこんなことできるなんてこの人たちはすごい能力でもっと称賛に値するのに・・・だから勿体ない。


こんなに努力しているのに根本な事に邪魔されて大きな成果を出せていないなんて。


「・・・・・・・・・・・・・。」


ティリエスは黙って今まで思っていたことを心の内に吐露しそしてどうするか考える。

料理の時は、私が知っている前世の知識を教えてきて料理という分野で大きく良い意味で変化した。


でも、今回は新しく作ってみようか・・・?


ティリエスはあることを思いつく。

恐らく、魔力操作の概念がこれから根付けば様々な分野で魔力を頻繁に使っていくだろう。

魔法、錬金術、そして薬学も何時かそう遠くない未来、私のように作っていく人が現れ増えていくだろう。

でも薬学は今その時じゃない。少なくとも今この世にはモノづくりに殆ど魔力を使う概念がない。

なら、その代わりの物を作ればいいのだ。

属性で邪魔をしてしまう薬草同士反発を無くし、属性で効能が溶け出すように作用し、今以上により統合できるようにする。

その基礎を確立させてしまえばこの先魔力を使って作り始める人が現れても、同等に例え魔力量が少ない人でも道具を材料を駆使すれば薬を作ることは出来る、それを今後も無くしてはいけない。

それに、薬はたくさんあっても困らないしね。出来る人はたくさんいた方が良いだろう。


だから、先ずは属性を変えた薬水を作り出す。


ティリエスはまずそこに絞ることにした。

今のところ薬水は1種類、水属性の物だけだ。

あと少なくとも3種類欲しい。

火属性・風属性・そして土属性、本音をいえば闇と光も欲しいがこの2つは特殊だしそうそうこの属性を帯びてる薬草はなかな無いだろう。


先ずは作りやすいものから、そしてこれを使っての薬作りをしてもらうが目標だ。


よし、じゃぁ先ずは調べるか。


そう思いながら自分の自室から持ってきたあるものを取り出して自分の前の机に置く。

円形のそれはまるでカジノのルーレットに似ているそれには6つの色に分けられそして色を指し示すようにまるで時計のような金色の指針が大小2つあった。


これは文通相手であるディオス大叔父様から頂いたものの一つで錬金術師には欠かせない属性を調べるアイテムだ。

中央の窪みに属性を知りたいアイテムの一部を乗せると指針の針がその属性の色へ指し示すことができる。

大きな指針は一番多い属性を指し示し小さい指針はその次に多い属性を指し示す。


鑑定すれば一発でわかるけど、まぁちまちまな作業嫌いじゃないし。じゃぁ、やりますか!


ティリエスは先ず一つ目の薬草を一つとり調べ始めたのだった。

いつも読んでいただき有難うございます。

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